局アナ時代の5年半が今の自分の基盤に

TBSを退社する時、先輩のアナウンサーに「局を辞めたら厳密にはアナウンサーではなくなります。あなたはこれから肩書“田中みな実”で勝負をしていください」と言われ、その言葉を、今も大切にしています。

「田中みな実」の基盤になっているのは、局アナ時代の5年半であると胸を張って言い切れます。在局中に諸先輩方や共演者に教わったこと、培ったもの、そこで経験したすべてのことが、現在の仕事に活かされていることを都度思い知らされます。こうして取材をしていただいくときに率直な想いを言葉にできるのも、お芝居をするときに基本的な発生発音が備わっていることも、自身の魅せ方や見え方について考えられるようになったのも、すべては0から教えてくれた皆さまのおかげだなと。

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会社には返しきれないほどの恩がありますが、いつまでも“元局アナ”の肩書に甘えるわけにもいきません。かつて言われたように、肩書不要で活躍できるようにならなければいけません。しかし、どうしたって、どこへいったって肩書はつきまといます。世間は現在の私をどう位置付けているのでしょうね。“元アナウンサー”?“フリーアナウンサー”?“女優気どりの元ぶりっ子アナ”(笑)?肩書や印象はそれぞれが自由に決めるもだから、それらに異論はありません。当の私が、変わらず、求められた場所で自分にやれることを最大限発揮していくことができればそんなのなんだっていいんです。

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