投資の神様・バフェットの「新予言」公開…今後の経済大乱で「株価下落とは限らない」

現金準備は増やしているが

10月4日公開「中国恒大は前座!後に控えるリーマン級危機に世界は対処できるのか」で述べたように、これから世界に「大乱」がやってくると考えている。

そこで、私は中国恒大問題が騒がれ始めたころから現金準備を増やした。また、4月20日公開「『ドルが紙くずになるかもしれない』時代に考えるべき、これからの金の価値」で、アルケゴス、グリーンシル問題に触れた後も現金準備を増やしたから、これまでの私の投資歴において異例に高い現金比率となっている。

ウォーレン・バフェット by Gettyimages

投資の神様バフェット(=バークシャー・ハサウェイのポジション)の現在の現金準備が多額であるのが、私のように意図的であるのかどうかは不明だが、「良い投資先が見つからない」場合であっても「市場の株価水準が高くて投資に踏み切れない」ことを意味する。

実際、GDPと株式市場の時価総額を比較した有名な「バフェット指数」は、100%を超えると市場の株価が割高だとされるが、現在の米国市場とGDPの比率は200%を超える歴史的高水準であり「バブル」だと騒がれている。

現在の世界時価総額ランキングの上位にGAFAなどの米国IT・インターネット企業が名を連ねているのは、1980年代バブルピーク時に日本の都市銀行(現在のメガバンクの源流)が名を連ねていたことを思い起こさせる。

だから、バフェットが虎視眈々と「暴落」の機会を待っていたとしても不思議ではない。「人々が熱狂しているときには冷静に、悲嘆にくれているときには大胆に」という名言はあまりにも有名だ。

なお、バフェットは「超長期的には米国の経済が発展し株価が上昇する」という信念を持っているので、どのような危機がやってくることを予想しても「堅実な経営をしている優良企業」は売却せずに保有を続ける。

GAFAの一角であるアップルは、「(iPhoneを始めとする)ブランド力を持つ「消費財」企業」として投資したのだと考えている。IT・インターネット関連企業としての評価はそれほど高くはないとは思うが、それでも大乱を前にして彼がどのような判断をするのかが注目される。

 

それでは日本の場合はどうか? バフェット指数は140%程度だから、単純に比較すれば米国ほどのバブルではないともいえる。もちろん100%を超えたら割高なのだから危険水域にあることは間違いないが、「米国市場ほど危なくはない」と言えよう。

また、8月30日公開「インフレ経済突入で、今度こそ日本は『勝ち組』になるかもしれない」で述べたように、IT・インターネットなど典型的なデフレ型ビジネスで発展してきた米国に対して、日本はインフレ対応力に優れた「高い資源・エネルギー効率で生産され、長く使える『日本品質』の製品」を生み出すメーカーが基盤だ。

しかも、7月11日公開「日本の『お家芸』製造業、じつはここへきて『圧倒的な世界1位』になっていた…!」で触れたように、「日本の製造技術の高さ」は他国の追従を許さない。

「大乱」で暴落する株は少なくないが、インフレなどを追い風にむしろ「株価が上昇する」企業はかなりあるのではないかと考える。もちろん、資源・エネルギー関連企業もその候補だ。

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