2021.11.07
# 自動車

年間200万人が「自動車ローン審査落ち」の日本で「クルマ生活」を諦めない方法

公共交通が便利な大都市圏では人ごとだが、日本のほとんどの土地は1人1台の車社会。歩いて行くには遠く、公共交通で用を済ませようとすれば不便で仕方ない。車は大都市圏では贅沢品に入るかもしれないが、地方都市においては必需品という位置付けなのだ。

しかし、今、車は高騰している。新車の価格は、自動運転機能やコネクテッド機能の搭載、電動化などにより年々上昇傾向にあり、中古車でも100万円を切る車はかなりの低年式で、購入意欲のわかないものが多い。

金がなければ車は買えない。しかし、車がなければ生きられない。そこで、車を購入するにあたってローンを利用することになるのだが、年間200万人もの人がローン審査に落ちているという。ローン落ちした人はマイカー必須の車社会でどう生きていけばいいのだろうか―。

取材・文/伊藤真二

新車は高い、中古車も実は割高…

10月6日に日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会から発表された2021年9月の新車販売ランキングによると、普通車の1位はトヨタのヤリスで1万2,696台、2位に同アクアで1万1,137台、3位が同カローラで7,901台という結果だった。

ヤリス HYBRID G(2WD)/トヨタ社サイトより
 

また、軽自動車では1位がホンダのN-BOXで1万1,805台、2位は日産のルークスで9,708台、3位はスズキのワゴンRが7,573台で、高人気のハイトワゴンが変わらず売れている。

では、これらの車はいったいいくらなのか。10月現在の金額でヤリスのメーカー希望小売価格は139万5,000円からで、コンパクトサイズという普通車の中では比較的安価なボディタイプでもこの金額となっている。そして軽自動車で1番売れているN-BOXは普通車のヤリスよりも値が張り142万8,900円からとなっている。

約140万円。一括キャッシュで買える人はそう多くはないだろう。特に新型コロナの影響で収入が減ったり、職を失ったりといったニュースが流れる現在ではなおさらだ。

それでは地方の車社会に生きる、今を生きるために車を買わなければならない人はどうすればいいのか。その多くが必然的に新車より価格の安い中古車に流れることになる。だが、状態の良い高年式車(登録から3年以内の中古車)は、100万円を超えることはザラだ。

車が生活に密接している土地では、主要幹線道路やバイパス沿いはもちろん、ある程度の交通量が見込めるスーパーなどの近くにも中古車が売られている。中には「特選車」と銘打って10万円台の中古車が売られていることもある。しかし、フロントガラスに提示されているこの価格は車両本体価格であり、「乗り出し価格」ではないことが多い。

自動車を公道で走らせるためには、車検と自賠責保険が必要だ。それらの法定費用と、店によってまちまちな整備代や技術料、手数料などが上乗せされ、気付けば数十万円となった見積もりが提示されることもある。

また、それでも安いからといって手を出したがために、燃費の悪さに月々のガソリン代がかさみ、さらにたびたびのトラブルや故障で出費が相次ぐといったオチを経験した人も少なくはないだろう。あの中古車に手を出していいのは、自分でメンテナンスができる車に詳しい腕のある人だけではないだろうか。

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