人気俳優キム・ソンホのキャリアを葬った「ネット暴露」が示す韓国社会の闇

「#学暴MeToo」も同じ構図だった
金 敬哲 プロフィール
私は俳優Kの元彼女です。実際とあまりにも異なるテレビに映る彼のイメージに、日常生活をまともに送ることができないほど精神的に苦しめられ、全てのリスクを甘受して投稿することにしました。

私たちは2020年の初めに付き合い始めました。去年の7月にはKの子供を妊娠しましたが、Kは“今子供を生むと9億ウォンという賠償金を払わなければならない。この子のせいで芸能生活ができなくなったら、両親まで路頭に迷うことになる”と嘘をつき、中絶するように懐柔しました。

Kは、“子供は生まれないけど、2年後には君と結婚するし、両親にも紹介する”といいながら、来年には同棲しようと約束してくれました。しかし、中絶後、Kの態度が変わりました。

5月末の夜中3時、普通なら寝ている時間に電話をしてきて、いきなり、“君、今録音してないよね? ぼくを脅したりしないよね? 君はぼくが出会った人の中で一番善良でやさしい人だ。だけど(ぼくを)待つなよ。(ぼくは)新しい女に出会い、恋愛もするよ。君がいつまでも僕を待っているように見えて愛想が尽きた”と一方的に別れを告げられました。。。

この書き込みはあっという間にネット上に拡散し、文面に出てくる情況を根拠に、ネットユーザーたちは「俳優K=キム・ソンホ」と結論付けた。ただ、韓国の主流メディアは、暴露内容を報道しながらもKの実名には触れず、キム・ソンホ本人と所属事務所は沈黙を続けた。

tvNdrama公式Instagramより

ところが翌日、芸能記者出身の某ユーチューバーが「俳優Kはキム・ソンホだ」と断定したことをきっかけに、主流メディアもキム・ソンホの実名を取り上げて報道を続けている。

暴露から4日目の20日、キム・ソンホがようやく口を開き、「あの方を傷つけた。深くお詫びしたい」と元彼女に謝罪したが、すでに多くのファンは彼から背を向けてしまった。

彼をモデルとして起用した10件の広告は露出が中断されたり取り消されたりして、出演予定だった広告も相次いで契約がキャンセルされた。ドラマの大成功で年間7億ウォンまで急騰した彼の広告出演料を考慮すれば、このスキャンダルによって100億ウォンを超える損害賠償を請求される可能性もある。

 

キャスティングが決まっていた映画が3本もあったが、いずれも出演は見送られ、現在レギュラーで出演しているリアル・バラエティ「1泊2日」の降板も決まった。芸能活動の基盤が、一瞬にして消滅してしまったわけだ。

86年生まれのキム・ソンホはすでに30代半ば。生き馬の目を抜く韓国の芸能界で、今後彼が再起の機会をつかめるかどうかも疑問視されている。

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