2021.10.23
# エンタメ

再放送中の朝ドラ『純ちゃんの応援歌』に、桂枝雀の圧倒的な"芸の凄み"を思い出す

桂枝雀に惹かれる

『純ちゃんの応援歌』が再放送されている。

1988年から1989年に放送されたNHKの朝ドラである。

主人公は山口智子。ドラマ初出演だった。そういう気配が漂っている。

つい最近、VHSビデオに録画していたこのドラマを、ハードディスクに落とすという個人的な作業をしていたので、だいたい全話を見終わったばかりだった。

笑福亭鶴瓶や、高嶋政宏が若いなと感心するし(そういえば、高嶋政伸も出てくる)、69話からは唐沢寿明も出てきてその共演がまぶしく見える(父が満州から連れ帰った真っ黒だった子が育つと唐沢寿明になる)。

ただ、私が強く惹かれるのは桂枝雀である。

 

校長先生役。ヒロインの父の親友でもある。

枝雀は昭和14年の生まれだから(彼の落語のマクラで何度も聞いたので諳んじている)、昭和63年のこのとき49歳。

過ぎ去ってみると、ずいぶんと若々しい。

昭和の末期のころ、西暦でいえば1980年代、関西の落語家である桂枝雀は、東京に出てきて、大きな落語会をいくつも開いていた。関東エリアで枝雀の落語会があると、できるかぎり出向いていた。茅ヶ崎あたりまでは聞きにいっていた。

大きいところでは新橋演舞場、そして歌舞伎座でも聞いた。

調べると「歌舞伎座での三日連続公演」は1987年、昭和62年のことで、「純ちゃんの応援歌」開始の前年になる。三日とも聞きに行ってその凄まじい熱気に巻き込まれた。

あのころ、桂枝雀はまだ四十代だったのかと、ちょっと感慨深い。

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