朝日新聞に「特大ブーメラン」が直撃…総選挙で見えてきた「残念すぎる本性」

「自民党政権」とまとめていいのか?

朝日新聞の「本性」が見えた

今回の総選挙は、従来と大きな違いがある。「政権選択」に変わりはないが「現政権に対する信認を問う」という意味は、あまりない。発足したばかりの岸田文雄政権には、ほとんど実績がないからだ。そうだとすれば、国民は何を基準に投票すればいいのか。

私がこの点に注目したのは、朝日新聞が10月15日に掲載した記事がきっかけだ。朝日は、衆院解散に際して「岸田・菅・安倍政権の4年問う」という見出しを掲げて「4年間の政権運営への評価、今後の政権選択が問われる」と書いた(https://www.asahi.com/articles/DA3S15076771.html)。

岸田政権の信認を問うならまだしも、安倍、菅、岸田3代の政権を問題にするとは、驚いた。安倍、菅政権はもう終わっているではないか。

自民党総裁選での岸田文雄首相と菅義偉前首相[Photo by gettyimages]
 

これだけでなく、朝日は20日の紙面でも「コロナ・格差・多様性 問う」という1面トップ記事に「岸田・菅・安倍政権に審判」という見出しを掲げた。

ちなみに、読売新聞はどうかと言えば、20日の紙面では「岸田政権の信認問う」という見出しが示したように、岸田政権だけを俎上に乗せている(https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211019-OYT1T50162/)。これらを、どう考えるか。

結論を先に言えば、朝日のスタンスは乱暴すぎる。2つの前政権に対する評価も基準にして、現政権に審判を下すとは、まるで「お前の親は悪い奴だ。だからお前も許せない」と言うようなものだ。

私はここに、いみじくも朝日の本性が表れている、と思う。

朝日は「政権の血統」を問題視している。「血筋を理由に相手を非難する」という姿勢である。これでは、朝日が日頃、批判している差別そのものではないか。

たしかに、この4年間は衆院選がなかった。だからといって「総選挙は4年間の政権を全部まとめて評価する機会だ」という理屈は、論理的に「自民党政権でいいのかどうか、国民は審判を下そう」というのと同じである。

言い換えれば「同じ自民党なら、多少の違いはどうでもいい」と言ったも同然だ。朝日は、そういう新聞なのだ。私はあらためて、認識を新たにした。

朝日新聞東京本社[Photo by gettyimages]

一方、「岸田政権の信認を問う」という読売のスタンスはどうか、と言えば、私はこちらも無理がある、と思う。岸田内閣が成立したのは、10月4日である。まだ2週間と少ししか経っていない。それで政権を評価するのは、だれにも難しい。

それでも「岸田がいい」とか「悪い」と言うなら、岸田文雄という政治家に対して評価を決めているからだろう。そういう評価があっていいとは思うが、そんな国民は、あまり多くないかもしれない。

 
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