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10月22日 今日は「パラシュートの日」

【サイエンス365days】

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

今日、10月22日は「パラシュートの日」です。これは、1797年のこの日、実用的なパラシュートによる初めての降下実験が行われたことに由来します。

この実験を行ったのはフランスの発明家アンドレ=ジャック・ガルヌラン(André-Jacques Garnerin,1769-1823)という人物で、高度900mにまで上昇させた気球の上から自作のパラシュートで降下、見事生還を果たしました。

ガルヌランのパラシュート降下の様子 photo by GettyImages

この時に使用されたパラシュートは直径が6.9m、32本の骨に布を貼って形を支えるものでした。

しかし、このパラシュートには全く穴が空いていないという問題点がありました。現在のパラシュートの頂上部分には「頂部通気孔」という穴が空いており、これによって傘の中に溜まった空気が決まった方向へと逃げることができます。

しかし、頂部通気孔がなければ傘の縁の部分から空気が出ようとして、結果パラシュートは左右に大きく揺れることとなります。当然、風の影響もより多く受けることとなり、非常に危険です。

ガルヌランのパラシュート降下成功は、ある意味奇跡的な幸運によって成し遂げられたと言っても良いでしょう。

この出来事以降、各国はこぞってパラシュートの改良を行い、実験のわずか5年後には同じくガルヌランが2400mからの落下に成功しています。

しかし、その後は世界大戦が起こったこともあり、もっぱら兵力の降下用に用いられることとなりました。

そのような戦乱の時代を超え、現在でもパラシュートは宇宙開発や緊急時の着陸などに用いられるほか、スカイダビングなどのスポーツにも用いられています。

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