「男の子がピンク好きでもいいんだよ」
ジェンダーバイアスに縛られないでほしい

「ピンク色大好きな娘がついに『ピンクは女の子しかダメなんだよ』と言い出しました。巷に溢れるジェンダーバイアスに幼児はもろに影響を受ける。なので、『男の子がピンク好きでもいいんだよ』と伝えるため、私は保育園の送り迎えや家でしばらくピンクばかり着ることにしました」。昨年11月、ミュージシャンでマンガ家の劔樹人さんがTwitterで発信した内容に、6万件以上の「いいね」が寄せられた。

「ジェンダーに対する意識は、娘が生まれたときに大きく変わりました。この子が今後、女性であることが原因で苦しむことがあるのか? と考えたときに、自分の中に意識せず存在していた女性蔑視と向き合うことを決めました。娘にはなるべく固定観念を押し付けないように接しています。妻(エッセイストの犬山紙子さん)もよく勉強しているので、2人で情報交換することも多いです。これからも当たり前に、固定観念に縛られない父親でいたいと思っています」

劔樹人(つるぎ・みきと)
ミュージシャン・マンガ家。あらかじめ決められた恋人たちへ、和田彩花等のバンドでベースを担当する傍ら、マンガ家としても活動。『あの頃。男子かしまし物語』(イースト・プレス)は2021年に松坂桃李主演で映画化。最新作は『敗者復活のうた。』(双葉社)。

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マジョリティに対してはわきまえず、
マイノリティに対してはわきまえる

既存の美容コンテンツに疑問を投げかけ、自虐やコンプレックスに囚われない美容について発信している、ライターの長田杏奈さん。「女性が自分を大切にする気持ちを美容で応援したい」という思いから、徐々に「女性が生きやすい社会へ変えていきたい」と考えるように。現在は友人と一緒に、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターとDV相談窓口の短縮番号を記したステッカーを自主制作している。

「美容&女性誌業界では一発アウトになるようなセクハラや性犯罪が、一歩外に出るとまかり通っている状況が気になるように。性暴力に反対するフラワーデモへの参加をきっかけに、問題意識がさらに高まりました。マジョリティに対してはわきまえず、マイノリティに対してはわきまえる。困っている人が声を上げやすくなるように地ならしを頑張りますので、アクションを起こせないことに焦らず、自分のやり方やタイミングで動いてもらえたら」

長田杏奈(おさだ・あんな)
ライター。1977年生まれ、神奈川県出身。雑誌やwebを中心に美容やフェムケアにまつわる記事、インタビューを手がける。著書に『美容は自尊心の筋トレ』(Pヴァイン)。責任編集に『エトセトラ VOL.3 私の私による私のための身体』(エトセトラブックス)。