2021.10.19
# エンタメ

『イカゲーム』本当に流行ってる…? いまいちハマれない人が続出する3つの理由

山本 奈緒子 プロフィール

日本作品のパクリ?

では一体なぜ、日本では『イカゲーム』がこれほど話題にならないのか。なぜ日本人の心には刺さらなかったのか。『イカゲーム』のヒットの理由よりも、逆にそのことが気になり、ネット上にある読める限りのコメントを読み尽くしてみた。その結果、見えてきたのが次の3つの声だった。

1.日本の作品のパクリ?

「日本の人気作品をパクりまくったらそりゃヒットするわな」

「カイジに免疫のある世代にはどうってことのない、新鮮味のないドラマ」

「内容はカイジのエスポワール号をパクって、ゲームの内容をシンプルにした感じ。しかもバレバレの伏線、バレバレの黒幕。ゲームに負けたときもただ死んで終わり。全てが浅い。見る価値ないです」

「もともと日本にあるデスゲーム作品を薄っぺらくした感じ。格差社会を描いていて、ゲームは平等が絶対条件と言っているわりには、綱引きとか、就寝中の殺し合いOKとか、女性に圧倒的に不利。運だけのゲームも多いし。一定の説得力があるロジックで攻略させないと全然面白くない」etc.

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『イカゲーム』はひと言で言うとデスゲームドラマだ。様々な事情でお金を必要としている人たちが、賞金456億ウォン(日本円で約43億)をかけて、負ければ即“死”のデスゲームに参加する。……と聞いただけで、瞬時に様々な作品を思い浮かべた人が多いのではないだろうか。

『カイジ』、『今際の国のアリス』、『神さまの言うとおり』、『GANTZ』、『バトルロワイアル』……。そう、日本にはこの手のデスゲーム作品が多くある。しかもどれも、かなりの秀作だ。それゆえ日本人にとってはテーマ的に目新しさが感じられなかっただけでなく、その描き方も、むしろ日本の同様の作品より深みがない、と感じた人が多いようだ。

もちろんデスゲームものというのはヒットしやすく、『ハンガー・ゲーム』など日本以外の国でも作られている。よくあるジャンルなのだが、日本は圧倒的にその数が多く、かつ質が高い。しかし世界へ売り込む熱意に欠けていたところ韓国に先を越されてしまった、という印象だ。これらの「パクリ」指摘コメントの多さの裏には、そういった悔しさ、嫉妬も潜んでいるのかもしれない。

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