文在寅が「わざとやった」…!?
8月31日、規格財政部が来年の国家債務は約101兆円と、初の100兆円を突破する見通しだと発表した。
国内総生産(GDP)に対する国家債務比率は50.2%でこちらも初めて50%を越え、2017年に約62兆円であった国家債務は文在寅政権発足後5年間で約39兆円も増加した形だ。
韓国ではこのような経済悪化状況になると、政府が南北統一のためにわざと経済状態を悪くさせているという暴論が一部で出てくることがあるが、今回は実際に文在寅統領が「わざとやっているのか?」と思うほどに韓国経済が瀕死の状態となっているといえる。

さらに、韓国銀行は8月26日の金融通貨委員会(以下、委員会)で政策金利を2年9か月ぶりに変更。コロナ禍でアジア主要国初の利上げに踏み切った。
続けて10月12日の委員会では金利は据え置きとしたものの、インフレ高進や家計債務の拡大に対処するため、同委員会は11月の追加利上げまでも示唆している。
韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は「我々の経済の見通しによると、11月に利上げするのはさほど難しくないとみられる」と述べている。世界を見渡せば、米国の金利もすでに上がり始めているし、11月には量的緩和縮小(テーパリング)の縮小に着手する方針も打ち出されている。
韓国が利上げしたところで気休め程度にしか作用しない可能性もあり、11月の利上げはかなりの賭けのようにも思える。