「M1 Pro/Max」と「Pixel 6」に共通する戦略とは?

アップルとGoogleが創造する未来
西田 宗千佳 プロフィール

M1とPro/Maxとの違い

次の画像は、アップルが発表のなかで示した、M1、M1 Pro、M1 Maxの各プロセッサーの中核となる半導体部品(シリコンダイ)のサイズ比較だ。サイズが大きく異なることがわかるだろうか?

【写真】M1、M1 Pro、M1 Max左から、M1、M1 Pro、M1 Max。同一の縮尺だが、サイズが大幅に異なっている

前述のように、CPUコアやGPUコアそれぞれに関しては、M1もM1 Pro/Maxも、そこまで大きな変化はないと思われる。

だが、M1からPro/Maxになることによって、CPUのコア数が8から最大10に、GPUのコア数が8から最大32(M1 Maxの場合)に増え、両者の性能は飛躍的に向上する。コア数が増加し、さらにいくつかの専用処理をおこなう機構が搭載されたことで、シリコンダイのサイズはそのぶん大きくなったわけだ。

【写真】CPUコア、GPUの性能写真上:CPUコアは、M1 ProもM1 Maxも同じ8コア 写真下:GPUは「Max」がより強化されており、32コアも搭載されている

劇的に変わった性能

この結果、性能は劇的に変わった。

特に変わったのがGPU性能だ。M1 ProはM1の2倍、M1 MaxはM1の4倍に向上しているという。

これは、インテル版MacBook Proとの比較では、もともと高速だった16インチモデル同士でも最大で4倍速く、16インチモデルほど速くなかった13インチモデルに対しては最大13倍もの差になる。

【写真】GPU処理が大幅に高速に16インチ版MacBook Proと13/14インチ版MacBook Proを、インテルCPU版と比較したもの。GPU処理が大幅に高速になっている

この比較は、対象となるインテル版がいずれも2年以上前のモデルであることを考慮する必要はある。最新のWindows PCとの性能差は、もっと縮まるはずだ。

だが、アップルが強調したいのは、「Windows PCより速い」こととはちょっと違う。インテルやAMDのプロセッサーを使ったPCよりも、「電力利用効率が高い」ことだ。

どういうことか。

関連記事