「M1 Pro/Max」と「Pixel 6」に共通する戦略とは?

アップルとGoogleが創造する未来

連夜のイベント速報

アップルとGoogleが、相次いで新製品を発表した。

ジャンルはそれぞれ異なる。アップルは日本時間の19日未明に、ハイエンドノート型である「MacBook Pro」の新モデルを中心とした発表会を開催し、Googleは同じく日本時間の翌20日未明に、同社のフラッグシップ・スマートフォンである「Pixel 6」シリーズを公表した。

【写真】アップルの新「MacBook Pro」とGoogleの新スマホ「Pixel 6」写真上:アップルの新しい「MacBook Pro」。14インチと16インチの2サイズがあるが、性能は大きくは変わらない。10月25日より販売開始 写真下:Googleの新スマホ「Pixel 6」。カラフルな外観に、ストライプのカメラ部が目を惹く

だが、両者には今回、1つの共通項がある。それは、「自社設計による半導体を採用した製品である」ということだ。

アップルは以前からそうだが、Googleは今年から、Pixelを自社設計半導体の「Google Tensor」に移行した。それがどういう意味をもっているのか、両者の違いと共通点に着目しながら解説してみよう。

意外な発表

まずはアップルからだ。

今回の最大の特徴は、やはり新しい「MacBook Pro」だろう。

Macについてアップルは昨年、インテル製CPUから自社製の「Appleシリコン」へ移行すると発表した。その第1弾が、「M1」を搭載したMac群だ。

これまでに、MacBook Air、13インチ版MacBook Pro、Mac mini、iMacの各タイプに「M1搭載」型が登場している。M1は、消費電力の低さと性能の高さのバランスが良く、すでに高い評判を得ている。

アップルは、Appleシリコンへの移行に2年をかける予定と発表していたので、今年の後半には「プロ向け」を出してくると見られていた。今回発表されたのは、まさにそのプロ向けの製品群だ。

M1も高い処理性能を誇るが、それにはあくまで「消費電力とのバランスのうえで」という条件がつく。Windows PCであれば、バッテリー動作時間よりも処理性能を優先し、GPUを別途搭載した製品も存在する。

「プロ向け」のMacには、そうしたPCと競合し、既存のインテル版MacBook Proよりもずっと高い性能であることがまず求められる。アップルはそのために、「新しいMacBook Pro向けの、新しいプロセッサー」を開発した。

そのこと自体は予想の範囲内だったが、少々意外だったのは、それが「2つあった」ことだ。アップルは今回、「M1 Pro」と「M1 Max」の2種のプロセッサーを発表したのである。

【写真】「プロ向け」の製品用「M1 Pro」と「M1 Max」アップルは、「プロ向け」の製品用に「M1 Pro」と「M1 Max」という2種類の新型プロセッサーを開発した

「M1 Pro」も「M1 Max」も、同じ「M1」という名前がついているところからわかるように、CPUコアやGPUコアなどの基本的な要素は既存のM1と同じである。だが、同じ要素であっても、「いくつ」「どのように」組み合わせるかによって、プロセッサーの性能は大きく変わってくる。

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