2021.10.21
# 不動産

東京23区の新築マンション価格「平均1億円超え」の衝撃…それでも順調に売れているワケ

コロナ禍で多くの分野の売上げがダウンし、価格も低下傾向が続いているなか、マンションは新築、中古にかかわらず売れていて、価格も上がり続けている。2021年8月には、東京23区の新築マンションの平均価格がついに1億円超えになったが、それでも売れているのだから驚きだ。なぜこんなに上がっているのか、なぜ売れているのか、どんな人が買っているのか――。

首都圏平均でも7000万円台に

首都圏の新築マンションの平均価格は、民間調査機関の不動産経済研究所の調査によると、2020年には6083万円だったが、2021年上半期(1~6月)には6414万円に上昇。それが、2021年7月には7452万円まで上がった。

図表1でも分かるように、首都圏新築マンションの平均価格が7000万円台まで上昇したのは、2021年4月の7764万円以来のことだ。

 

なぜこんなに上がっているのか。

さまざまな要因が挙げられるが、ひとつは売り手サイドの事情として、マンション分譲にかかわる原価の上昇がある。マンションの発売価格は通常、土地の仕入れ代金、建築費と分譲会社の経費・利益の合計を分譲戸数で割って算出される。

その土地の仕入れ代金、建築費ともにこのところ高止まりしているのだ。

地価はコロナ禍で全国的にやや低下傾向にあるとはいえ、マンションの主戦場である大都市部のマンション適地の地価は高止まり、もしくは上昇しており、仕入れ価格の上昇が続いている。また、建築費についても、鋼材価格や木材価格が上がり、業界では木材ショック、鋼材ショックといわれるほどだ。

図表1 首都圏新築マンション発売戸数と平均価格の推移

(資料:不動産経済研究所『首都圏 新築分譲マンション市場市場動向 2021年8月』)
SPONSORED