食品以外にアップサイクル

廃棄食材に手を加えて新たな価値を付加するのは、食品だけがゴールではない。布を染める染料にしたり、紙の原料に採用したりと、食べられるものではないプロダクトにも活用することができるのだ。食材が主な原料となることで、製造過程における環境への負荷が小さくなったり、体にやさしいプロダクトになる可能性も大きい。

フードペーパーのストッカー、ノート

和紙の原料となるコウゾやミツマタ、ガンピ、そして生産に不可欠なトロロアオイが入手しにくくなっている今、和紙の産地は存続の危機。そんななか、越前和紙の老舗工房が、廃棄予定の野菜や果物を使用して作ったのが紙文具ブランド〈フードペーパー〉。和紙の原材料の生産に力を入れつつ、新しい紙としての期待をかけて制作している。生分解性があるため、土に埋めれば100%土に還る。ストッカー(玉ねぎ)¥1430、ノート(じゃがいも・にんじん)各¥550/すべて五十嵐製紙☎0778-43-0267

フードテキスタイルのショッピングバッグ

〈フードテキスタイル〉は、食品会社が廃棄予定の野菜に含まれる成分から染料を抽出し、染めた糸や生地を提供するプロジェクトブランド。規格外のほか、カット野菜の切れ端やコーヒーの出がらしなども再活用。天然染料を90%以上使用しつつも、華やかな色合いが魅力。かつ色落ちしにくいのは、日本が誇る高い技術力ゆえ。ショッピングバッグMサイズ(KOMATSUNA)¥3850、Sサイズ(PURPLE CABBAGE)¥2750/ともにフードテキスタイル☎052-204-7531

kome-kamiのノート

企業や自治体が災害用に備蓄している米は、災害が起こらなかった場合、賞味期限の関係で廃棄されてしまう。そこでその廃棄米を始め、破砕米やくず米、酒蔵から出た米の削りカスなどを活用して作られたのが新素材「kome-kami」。しっとりした質感で、万年筆でもボールペンでも書きやすく、にじみにくく裏うつりしない。クラウドファンディングによって商品化を実現し、今後は企業のノベルティグッズや一般販売を広げていきたいと考えているそう。売り上げの1%を、運営資金の確保に苦慮しているフードバンクに還元している。B6ノート各¥1200/ペーパル info@pepal.jp


●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
※本記事で紹介している商品の価格は一部を除き消費税を含んだ金額です。なお一部の商品については税込価格かどうか不明のものもございますのでご了承ください。
Photo:Naoki Seo Illustration:Naohiga Text & Edit:Shiori Fujii

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