父と母と姉3人の通帳とカードを預かっていたが…

母は、お金の管理が少し難しくなってきているので。
基本はいつも通りにやってもらい、
3人の通帳とカードは私がそれとなく預かっている。

お金の管理はにしおかさんがすることにしていたのだが…(写真はイメージです)Photo by iStock
-AD-

ある日の夜。
母がやっぱり自分が持つと。
こういう時は固執してしまうので、話を逸らすのがいいと、読みかけの本に書いてあった。
「明日考えよう」
「パパはまた今日もどこで飲んでいるんだかねえ」
と言ってみた。

「そんなすり替え騙されないよ! ドロボー! ドロボー! 返せ!」と。
おい。本よ。即、覆ったぞ。どうしたらいい……まだまだしっかりしているととるべきか。

私の部屋のドアをひたすらガチャ!ガチャ!ガチャガチャと押し引きし、音を立て……、が、小一時間続いた。

「うるさい! 勝手にしろ!」と母の足元に3人の通帳とカードを叩きつけて、終了した。

外で飲んでいるだろう父に電話した。
酔っぱらっているし、着信音も聞こえないだろう……出た。
「もしもし……すみ?もしもーし」

「……ガチャガチャ、ガチャガチャ、ってやるからぁぁぁ」
泣き出してしまった。
。。。「ドォ、ロォ、ボォボォ、ボォって言うんだよおぅおぅ」
泣きじゃくり、つっかえて、この始末……。

「ママか。いいんだよ。すみも発散しないと、やっていけないよ。溜め込んだらダメだよ。もう何も考えずに寝なさい」と父は言ってくれた。

電話口の向こうから、
「スミマセン、デンワチューカ?コロッケワ?ドウスルカ?食ベルンカ?ン?」
と女性の声がする。
……いったい……
どこの外国人スナックか、飲み屋で、飲んでいやがるんだ。
涙がスッと引いていく。

「ありがとう。私が怒ったらダメって言ったのにね。飲み過ぎないように。気をつけて帰ってね」と電話を切った。