ロングヘアをなびかせ、SMの女王様の格好で行う漫談で人気を博し、エンタの神様にも出演していた芸人・にしおかすみこさん。現在46歳で、髪もバッサリショートヘアにカットしたにしおかさんは、認知症の母、ダウン症の姉、酔っ払いの父、そして一発屋の自分という家族を愛を込めて「ポンコツ一家」だと語る。そう語る理由を赤裸々に伝えていく連載(毎月20日更新)第2回の後編。

前編「高齢の母との攻防…にしおかすみこの実家の冷蔵庫・野菜室がヘドロになった話」では、どうやら認知症らしい母が、生協などの買い物を大量にため込み、作り置きをしまくるにしおかさんといたちごっこになっている様をお伝えした。後編では、「野菜室がヘドロのようになってしまった」というその状況を、果たして「パパクソ」と呼ばれるにしおかさんの父がどのように対応していたのかをお届けする。

女王様スタイル時代のにしおかさん 写真提供/にしおかすみこ
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父は決してクソではない

ちなみに。
冒頭から出てきているパパクソ(父)についても話したい。

決してクソではない。
父はサラリーマンだった。定年まで一生懸命働いてくれた。
一生懸命酒を飲み、酔っ払い、金遣いも荒く、度々の借金もあった。

父自身、自分はしっかりしていると思っている。
自分が家族を守らなければと……。

だから。
ただ酔っぱらって溝に落ちているのではない。
戸締りで、夜中、毎日必ず家のまわりをぐるっと一周し、見回ってくれる。
それを酔っぱらって帰って来てもやる。
結果、千鳥足で落ちて行く。

掃除も。
たまに台所の床を雑巾で拭いてくれる。
私を見上げながら「いやいいんだ。いいんだ。こうやってしゃがみながらやると足腰の運動になるんだ。だから大丈夫。気にしなくていいよ」と。

全く気にはしていない。
たまのたかが台所の床拭きで、他にもあるぞと言いたい。
「ありがとう」と返す。

「すみもいろいろ気を配ってくれてるけど、パパも見ているよ。両方でやれば安心だ」と。

見ている? そうだろうか。
冷蔵庫がヘドロ化しても何のその。
「気がつかなかった」と。
節穴ではないか。
「それは、ママが買って来たものだから」とも。

「ママがじゃない! 誰がじゃない! 腐る前に食べる! 腐っていたら捨てる! 小学生だって出来るよ! 米寿超えてるよね?」
ついついキツくなる。