「心の専門家」植西聰先生。著書は累計500万部──大ベストセラー『「折れない心」をつくるたった1つの習慣』や『平常心のコツ』など、数々の本で読者の人生を応援しています。
日々の暮らしで、人間関係がよくなるかどうかは「ものの言い方」「口に出す言葉」にかかっていると言えます。
こういう話し方でよかったかな? 相手との距離が縮まらない。自分が話すと何かうまくいかない……、ああ疲れる……。
社会に出たら誰にも聞けない、相手をイラっとさせるものの言い方と、味方にさせる言い方の違い。
仕事先や家族・友人など、自分も相手も幸せになる言葉の使い方を事例豊富に教えてもらえる『人間関係で「疲れない心」に変わる言いかえのコツ』から、毎日、シチュエーション別に言いかえのコツを紹介します。
「いいほめ言葉」のふたつの特長
いいほめ言葉にはふたつの特長があります。
ひとつは「発見」。
相手がほめてもらいたがっていることを見つけてほめる。
あるいは、相手が気づいていない長所を見つけてほめるのです。
もうひとつは「感謝」。
結果に不満でも、相手の努力に感謝する。
あるいは、相手の美点に刺激され、学ばせてもらったと感謝するのです。
一方、ほめ下手にはふたつの傾向が見られます。
ひとつは要求水準が高すぎること。
賞賛は人間関係の潤滑油でもあるので、ハードルは下げるのが得策です。
もうひとつは「ほめると相手が調子に乗る」とお堅く考えている場合。
「人はほめられたほうが成長し、そうなれば自分も幸福」と柔軟に考えましょう。
