「みんなちがって、みんないい!」は知っているのに

では、どうすればこの問題を解決できるのかー。どうすれば日本は多様性を認めるような社会になれるのか? 

もちろん、日本社会は正しい方向に進もうとしている。ジェンダーの問題やLGBTの権利もちょっとずつ認められるようになっている。私が住んでいる福岡県の公立の高校では、女子生徒は制服でズボンを選択できるようになっている。それを聞いとき、日本は前に進んでいるなぁと思った。それなのに、同じ福岡県で、私の友人の娘は、三つ編みができないブラック校則によってアイデンティティが拒否されている。

多様性やダイバーシティはSDGsのおかげで話題になっている。けど、多くの人はまだ「多様性」という言葉の意味がまだわかっていない気がする。もちろん、LGBTとジェンダーは多様性の大切な一部だけど、それだけじゃないと思う。日本に住んでいる人、誰もが生きやすい社会になることだ。

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では、どうやって、そういった社会が作れるのか? 私は五つのステップを考えた。

1.現状を知る。
2.意識を高める。
3.知識を増やす。
4.理解しようとする。
5.違いを認める。むしろ、褒める。

上の5項目から、先ほどご紹介した友人の娘さんの三つ編み問題をみてみよう。

まず、彼女が日本の学校の校則で困っていることに気づくこと。多くの人は、自分と関係ないことに対しての意識が向かない。でも、困っていることに気づき意識を向けられたら、無関心ではいられなくなる。このケースだけでなくこういった子供は日本にたくさんいるだろう、といった思いが生まれる。

次に、知識を増やす。黒人の方の髪の毛の質やケアはどんな感じかな? 日本人とどう違うかな。いろんな記事を読んだり、いろんな人と話したりする。そして、どれだけ困っているかを理解しようとする。それだけじゃなくて、彼女のルーツに興味を持つところまで思いが広がってほしいと思う。

そして最後に、彼女の髪の毛の質とケアの手法を認める。あなたの髪の毛は多くの日本人と違う。それは、大丈夫。というか、素晴らしい!めっちゃ髪の毛が可愛い。この校則があるけど、あなたは髪の毛に一番髪の毛にとってやさしい三つ編みにしていいよ。そして、クラスメイトたちにも髪の毛のこと教えてね!

こういうプロセスを踏めたら、すべての人にこういう考えがあれば日本はすぐ誰もが生きやすい社会になると思う。ルールはあっても良いけど、柔軟性と理解は欠かせないものだ。

小学生も含め、多くの日本人が、金子みすゞのこの素敵な詩を知っている。
「みんなちがって、みんないい!」

すごく素敵な言葉なのに今の日本はそういう社会にはなっていない。みんなちがって、みんないいと言いながら、出る杭を打ちまくっている。出る杭も、出たくない杭も、日本人も、外国人も、障害者も、健常者も、すべての人が自分らしく生きるような社会になるように願うばかりだ。

日本も学生との対話も大好きだというアンさん。今こそ「みんなちがって、みんないい!」の気持ちが大事なのではと指摘。写真提供/アン・クレシーニ
追記:私があげたTwitterがさまざまなメディアに取り上げられた結果、友達の娘は三つ編みを自由にする許可が出た。
私たちは理不尽なことを見たら、声をあげる責任がある。時間がかかっても、声を上げ続けなければならない。時間がかかるかもしれないけど、社会はきっと変わるのだからー。