日本語が話せ、定職があっても作れなかったカード

こういうエピソードはよく日本の社会でみることがある。長く日本に住んでいる外国人の多くは、必ず似たような経験をしている。

-AD-

まず最初にぶつかる壁は、名前の書き方だ。日本で、外国人の名前の書き方は統一していない。一応在留カードと運転免許書がリンクされていて、パスポート通りに書かれているけど、銀行の通帳、光熱費の請求書、自動車保険、健康保険証、クレジットカードなどの氏名はめちゃくちゃだ。私の財布の中を見ると、さまざまな証明書やカードの名前が違う順番とアルファベットで書かれていることがわかる。

アン クレシーニ 
クレシーニ  アン
Crescini Anne Marie
Anne Marie Crescini
Annemarie Crescini

何故困るかというと、通帳と名前が異なだけで、申請や登録の段階で断られる。私は、日本の大学で准教授という肩書で仕事を持っているが、クレジットカード申請はこの理由で何度もダメになっている

これも、明らかな「差別」ではないけど、「日本人しかいない」という暗黙の前提で社会が動いているために、多くの外国人にとって住みにくい社会になっている。日本人が簡単にできることは、私たち外国人にとって簡単じゃない。私は日本語が話せるから、日常生活に困ることは殆どないけど、それでも8回ぐらい楽天カードの申請をやり直さないといけなかった。

クレジットカードがなかなか作れないという現実も(写真はイメージ)。photo/iStock