縛られたり、囚われたり。自分の心が生み出している

「最終的には自分で自分を捉えてしまっている気がします。人から縛られていると感じているのも、実は自分が勝手にそう思い込んでいるだけのことだったりする。前に進む上で恐怖心ってすごく邪魔だなと思うんですけど、恐怖心を持ってしまうのも自分が怖いと思っているから生まれてしまうもの。

他にも、枠からはみ出さないようにとか、みんなに馴染もうとか、突出したらと怒られる……と自分自身で囲ってしまうこともありました。そんな風に中途半端な状態で尖ろうとしても叩かれるんです。そこには無理が生じているから。

Photo:Noriko Yamamoto
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反対に私はこれなんだと本当の自信を持っていけたら、きっとみんなはついてきてくれる。どんな形であれ、自分の好きな生き方や自分で自分を愛せる状態でいることは個性につながる。個性を貫くことができた状態こそが自立なんだろうなって。

日の目を見なくても心は途切れなかったのは「演じることが好き」だから。それが一番の自分の純粋な気持ちだったし、そこだけは誰にも侵されない領域。人から演技がよくないと批判されようとも、芝居を好きな気持ちだけは自分で守り続けられました。

Photo:Noriko Yamamoto

色んな声が届いたとしても好きだけは主観でいい。『これで食べていけるのか?』と不安になることもあったけれど、食べていけなかったとしたら自分の人生だから仕方ない。人から言われることではないし、自分の人生は自分で責任を取るだけだから。好きを侵されたくない気持ちもエネルギーのひとつでした」