現在、ドラマ『それでも愛を誓いますか?』で主演、さらにORICON NEWSの「2021年 上半期ブレイク女優ランキング」で1位に輝いた松本まりかさん。10月23日公開の『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』では、雪の女王・シャロンとして声優を務める。今や押しも押されもしない人気女優だが、かつては売れない時代もあった松本さんに、20代のころに抱えてた思いや、その頃を経たからこそ今感じていることを語っていただいた。

売れないながらも女優への思いは手放せなかった

「若いときに『声優の道を進んだ方がいい』と言われたこともありました」と女優・松本まりかさん。「負け続けていた」と表現した20代にはアニメやゲームの声優として認知が広まり、重宝された時期がある。

「もちろん評価していただけたことは光栄でしたし、とてもうれしいこと。ただ、プロの声優さんの凄みや素晴らしさを肌で知っているからこそ、そこに肩を並べようとするのは別物だとわかっていました。それに表情や身体を使った全身表現で芝居をしたいというのが自分の心であって、売れないながらも頑なに役者をやりたい思いは手放せなかった」

Photo:Noriko Yamamoto
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現在と過去では、声優を務めることも違った感慨があるという。10月23日公開の『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』では、雪の女王・シャロンとして声優を務める。

「ドラマ『ホリデイラブ』(2018年)でひょんなきっかけで注目していただけるようになって、今こうして女優としての仕事が充実している。その上で声優に戻ってこられたのが私にとっては理想のかたちでした。10数年と長い時間がかかったけれど、また声優として声をかけていただけたのも嬉しかったです。

私が演じた雪の女王・シャロンは心に傷や寂しさを抱えた女のコ。美しくて幸せなだけのプリンセスではなく、彼女の痛みは私自身にも重なる部分が多かったですし、きっと少なからず誰しも持っているものだと思います。今までの経験を感じながら、心を寄せて演じることができました。

プリキュアは子供向けの作品ではありますが、描かれている世界観は大人でも共感できるものでした。変身して戦って、自分の力で解決して、自分の足で立っている女のコたちの姿から、大人になった今だからこそ大きなものを受け取れるはず。」

2004年からスタートした『プリキュア』シリーズは、「女のコだって暴れたい!」が当初のコンセプト。松本さんが感じたように、作品には時代の多様性やジェンダー、既成概念から解き放たれるような表現が溢れている。“こうあるべき”という呪縛は松本さんの中にもかつてあったもの、と振り返る。