2021.10.19
# 日本株

バフェットがまとめ買いの5大総合商社、買い増し候補の勝者と敗者

上げ材料は資源食糧、下げ材料は…?
大原 浩 プロフィール

バフェットはINPEXに投資するか?

前述のように、総合商社5社をバスケット買いにしたのは、「日本のインデックス」として購入したと思われるが、バフェットが若いころから資源・エネルギー株に積極的に投資してきたことも忘れてはいけない。

米国を始めとする世界中のエネルギー関連企業に投資をしてきただけでなく、最初の海外での本格的投資は、冒頭で述べたペトロチャイナだ。

INPEXへ投資する可能性を完全には否定できないが、自らのフィールドである英米圏の資源・エネルギー企業への投資を優先するかもしれない。また、INPEXは規模としては世界的な石油メジャーに劣り、時価総額では5大総合商社下位にあたる1~2兆円程度にしかすぎない。

したがって、米国を始めとする(国際)石油メジャーに投資してきたバフェットにとってINPEXは小粒かもしれない。

逆に言えば、石油メジャーが存在しない日本において、「石油メジャーに代わる資源・エネルギー企業としての総合商社」の側面にバフェットが着目した可能性がある。

バフェットがペトロチャイナに着目したのは、2003年当時「かつて専念していた採掘部門と精製・販売部門をバランスよく保有していた」からである。中国海洋石油(CNOOC)のように上流の資源開発に集中した企業であると、エネルギー価格の乱高下に振り回される。

逆にシノペック(中国石油化工集団)のように、元来下流の精製・販売部門に集中していた企業(優良な資源権益をあまり持たない)であると資源・エネルギー価格の上昇の恩恵を存分に受けられない。

つまり、上流の優良な権益も下流の精製・販売部門も抱えるペトロチャイナがバランスが取れた「ハイブリッド」として選択されたのだ(ただし、1998年以来、3社の「分業体制」はこれまでに色々と変遷してきた)。

なお、バフェットが選択する可能性が低いINPEXであるが、日本人の投資家にとっては有望な投資先だと考える。

 

まず、石油メジャーの株式を日本で購入するのは難しいし情報収集も困難だが、INPEXについては簡単にできる。

また、世界の採掘会社としては規模が小さいものの、オーストラリアのLNGプロジェクト「イクシス」にオペレーター(主たる運営者)として取り組んでいる。また、インドネシアのアバディLNGプロジェクトも期待できる。

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