“なぜ地球に水があるのか”…多くの人が知らない、2つの有力説の「中身」

世界を巻き込んだ「海の起源」をめぐる論争

宇宙の始まりからその果てまで、今も残る大きな謎に挑む天文学。NHKコズミックフロントでは、その最先端を紹介しているが、今回取りあげるのは、地球の「海の起源」だ。

私たちにとっては当たりまえの日常で意識することすらないが、地球は太陽系で唯一、表面を海に覆われた惑星。そして実はこの「海の起源」を探る研究は、日本が世界をリードしている。今なお決着の見られない「海の起源」を巡る日本人研究者の“挑戦”の歴史と、最新研究によって何がわかってきたのか、世界を巻き込んだ論争に迫る。(コズミックフロント取材班

 

海の起源の謎

ハビタブルゾーンという言葉をご存知だろうか。恒星から惑星までの距離によって、水が液体として存在できるゾーンだ。地球はこのハビタブルゾーンの中にあるため液体の水がある。というわけで、かつては地球に海があることを不思議に思う人はいなかった。

ところが研究が進むと、ハビタブルゾーンとは別にスノーラインという水が固体の氷と気体に分かれる境界線があることが分かった。それは火星と木星の間にある。

コンピューターシミュレーションで惑星形成を研究する、東京工業大学准教授の奥住聡さんは、地球が形成されたエリアのチリ には氷が含まれていないので、地球の水は元々あったわけではないという。では、地球の水は、いつ、どこからやってきたのだろうか。

小さなチリからどのように地球が形成されるか、理論で解き明かす奥住聡さん。/NHK提供

関連記事

おすすめの記事