少し「明るい」を飛び越えている感覚もあります

現状の自分の状態を「明るい」というよりも、ちょっとお調子に乗った感じで「いぇ~い、ALSに罹患して2年経ったぜい、気になる病状はぁ~思っていたよりもぜぇ~んぜん早い進行で、足に続いて手もほとんど動かなくなっちゃいましたぁ~。いやぁ~。参ったなぁっ」って書いてみました。

とても不思議な感覚なのですが、この文章を今の自分は嫌でなくって受け入れられる状態なのです。2年目を過ぎての気持ちを語るという感じで書いた原文としては「ALSに罹患して2年経ちました。病状は思ったよりも早い進行で、足に続いて手もほとんど動かなくなりました、参りました」です。

お調子にのっかっている文章に直してみて、ちょっと声に出して読んでみて、嫌な感覚じゃない事に気がついて、面白いなぁ~と感じて、色々と試してみました。声優として喜怒哀楽などの、いわゆるイントネーションで読んでみるという事です。思いっきりの笑顔や泣き顔や憤慨している気持ち、悔しい気持ちなどなど、大きな声や小声や色々と試してみました。まるでお芝居の自主トレをしている感じで、「ALSの罹患を公表して2年を過ぎた津久井教生」を演じてみたのです。

ニャンちゅうの収録風景。収録のように様々なお芝居のトーンで口に出してみました 写真提供/津久井教生
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本人がやっているんだから嘘は無いのですが、「泣きながら」と今まで話してきた「暗く沈んだ感じ」が演じていて演じにくかったです。

という事はつまり、本当に今のALS2年の病状状態でいることを、それほどには悲観していない事に気づかせてもらったのです。「悲観していないわけないでしょう」と言われれば、はっきりと「悲観しています」と言えます。でも、それを外へ出す時に、言葉にのっかってくる「イントネーション(感情や自分の状態)」がそれほどでもないという事なのです。

ただ聞く人によっては、どの台詞も悲しそうに聞こえるかもしれませんけれどもね(笑)。