2021.10.18
# 貧困

日本人、「他人にやさしくない」うえに「貧乏」になってきていた…!

「自己責任」が行き着く先にあるもの
田中 世紀 プロフィール

また、豊かな国というイメージが強い日本でまさかと思うかもしれないが、日本では多くの子どもが貧困に苦しんでいる。相対的貧困の数字を見ると、2018年の日本における(17歳以下の)子どもの貧困率は13.5%だった――これはOECD諸国の中でも最悪の水準である。

現時点で、日本人の「6人に1人」は貧困状態にある、と言われている。ただ、逆に言えば「6人中5人」の日本人にとって、これはまだ他人事で、「格差社会」、「下流社会」、「ワーキングプア」とメディアが囃し立ててもピンとこない人も多いのかもしれない。正規の仕事を得ている人や配偶者がいる人は、特にこうした貧困のイメージが湧きにくいのだろう。

しかし、日本全体(特に中間層)が貧しくなっている中、近い将来、より多くの人が「貧しい人」のカテゴリーに入る可能性は否定できない。新型コロナウイルスの影響によって、この傾向がますます強まる可能性もある。

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貧困は自己責任なのだろうか?

先述したとおり、日本人の多くが「人生の成功は自分がコントロールできない外的な要因によって決まることが多い」と考えているのだとしたら、自分が何らかのきっかけで「貧しい人」になることも、リアルに想像できるかもしれない。近年の日本の貧困化を鑑みると、いくらがんばっても「貧しい人」になる可能性は年々高まっていると言えるだろう。

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