「田辺さんは面白い」と酒寄さんは言い続けてくれた

――NSCで酒寄希望さん(ぼる塾:育休中)に出会います

酒寄さんとの出会いは、本当に大きいです。大人になって、ここまで自分を理解してくれる人っているんだなと思いました。酒寄さんは、何年もかけて、ずっと私を面白いと言い続けてくれたので。

もともとお笑いが好きでNSCに入ったわけではなかったので、面白いことがなんなのかまったくわからなかったんです。だから、酒寄さんにたくさん話をすることで「面白い」「つまらない」を教えてもらった感じです。私が普通だと思っていたことが、実は面白いことなんだと学ぶというか。(酒寄さんとの出会いは)私にとって、とても大きなことでした。

――田辺さんのツイッターの固定ツイートには「私なんてーって言葉を撲滅したい。褒められたら世の女性全てがまぁねーって返せるようになったらいいなー」とあります。田辺さんのギャグ「まぁねー」には、強い思いが込められているのですか。

実はこの「まぁねー」の生みの親は酒寄さんなんです。NSC時代に2人でネタを作っているとき、「人って褒められたらなんて言うんだろう」と考えていたら、酒寄さんが「“まぁね”じゃない?」って言ったんですよ。私は最初、「え、“まぁね”でいいの?」って言っちゃいました。

だって、私は、褒められたら「いや、そんなことないよ」って言うものだと思っていたから。それなのに、褒められたことを受け入れるというのが、まず衝撃でした。でも、そうか、と。褒められたら「まぁね」でいいんだってなって。だから、NSCのときから、ずっと「まぁねー」は使っています。

――思いは後からついてきた。

そうですね。言っていくうちに、そういう気持ちになりました。最初は私も、「私なんて」というタイプだったんです。NSC時代は「田辺はなにもできない」ってよく言われていました。「何もできない」と言われ続けると、「私なんて」という気持ちになってしまいますよね。私はもともと、結構、縮こまっていっちゃうほうなんです。

でも、そういうときでも、酒寄さんが、「田辺さんは堂々としていたほうが面白いよ」と言ってくれて。その言葉をそのまま受け入れて「まぁねー」と言っているうちに、考え方が変わってきました。

-AD-

それと、芸人になって1年目、2年目くらいのときは、ずっと自分のことをカワイイ、カッコイイと言い続ける姿を見て共感して、元モーニング娘。の道重さゆみさん、元Berryz工房の嗣永桃子さん、Sexy Zoneの中島健人さんのスタイルを自分の中に取り込むようにもしていました。「ああいうふうに生きていきたい!」と思っているうちに、できるようになりました。