住んでいるタワマンが「まさかの維持費値上がり」で1000万円も下落…60代男性を襲った悲劇

本多 慎一 プロフィール

管理会社がカギ

確かにタワマンは維持費がかかるとされるが、それでも相場より高い場合は、適正な管理がされていない可能性もある。マンションの資産価値を左右するのは良くも悪くも区分所有者で構成される「管理組合」であり、特に管理業務を担う「管理会社」との接し方で大きく変わる。

住宅ジャーナリストの榊淳司氏が解説する。

「問題なのはやはり管理会社との関係です。大半の管理組合は管理会社をパートナーのように性善説で見ていますが、あくまで営利企業であることを忘れてはいけません。吉田さんのケースでは管理費の値上げは困難なので、理解を得やすい修繕費の値上げをして、次の大規模修繕事業で回収しようとしているかもしれません。

管理会社の売り上げは住民が支払う管理費と修繕費が原資であり、利益相反の関係があるのです。提案される工事も実際には不要な場合もあるので精査が必要です。共用施設や人件費高騰などで費用が高額になると説明されますが、それを口実に管理会社が利益をあげようとするから高額なのかもしれません。

 

管理費や修繕費、各種見積もりの価格が本当に適正で妥当かどうかは、アバウトな説明を聞いて納得してしまうのではなく、中身を精査し、値段の妥当性を検証しないと判断できません。そういう意味で他人の資産を預かる管理組合の理事会や理事長の責任は極めて重大です。改善や改革に消極的なのは一般の多くの区分所有者の機会損失にもなるのです」

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