毎週どきどきはするが、最後はだいたい拍子抜けする。そういうものである。
毎週どきどきするときは褒めに褒められて、終わった瞬間にぼろかすのように言われるのを覚悟の上で、そういうドラマをわざわざ作るのは、人間の業を進んで背負っているようなもので、これはこれで尊敬する作業であるし、そもそもその作業じたいに強く哀愁が漂っている。
10月の日テレ系のドラマは、水曜はこの「ストレートな恋愛もの」、日曜に「刺激の連続体として転がりつづけるもの」を見せてくれるようだ(日曜は、大阪のよみうりテレビ制作だけど)。
『ハコヅメ』を見て、「週の半ばにほんわりする」というのが心地よかったので、『恋です』を静かに圧倒的に応援したい。
もちろん日曜のほうも毎週見ます。でも、最後何分かが「鬼滅の刃」とかぶってしまうのでちょっとそわそわしてしまう。
『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』は第一話でとても感銘を受けてしまった。
ここが一種のピークだとはおもうが、ここを反復する展開が見られれば、それでもう充分な気がしている。
杉咲花のあの白杖ガールと、杉野遥亮のあのヤンキー君が見続けられるのは、それだけで楽しみなのだ。