ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』を「圧倒的に応援したくなる」理由

杉咲花・杉野遥亮のコンビが素晴らしい
堀井 憲一郎 プロフィール

彼女はメロンパンが好物のようで、その置き場所が変わってしまい見つけられずに困って、近くにいた店員さんに声をかける。店員さんが取ってくれようとするのを断って、自力で見つけたいんですと申し出て、指示に従って、自分で見つけ出した。
顔に近づけて確認し、「ありがとうございます」と言って、じつに嬉しそうな顔をする。

見とれるような笑顔である。

この笑顔がいいのだ。すごくいい。

破顔一笑、それだけで人の心を捉えている。

ああ、杉咲花、かわいい、とおもい、すごい女優さんだなと余計なことをおもい、でもただその笑顔に惹かれるばかりである。

彼女のあとをつけていたヤンキー君クロカワも、その笑顔に吸い込まれそうに見とれていた。

あの笑顔を見たら、好きになってしまうだろう。

好きになる。好きになったほうがいい。

そういう説得力に満ちた笑顔だった。

最終話の最終シーンまできちんと見るだろうと、すっと納得した瞬間でもあった。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

力強い演技

弱視だけれど、強気で、元気で、素直でストレートな役を演じて、杉咲花が魅力的である。

彼女は「すぐには視覚で認識できない人」をちゃんと演じて、でもあまり屈託を感じさせず、とても自然だ。

だから、弱視の人の日常生活が、ごくごく当然のように感じられ、身近な存在に見える。

力強い。

彼女がせっかく自然に演じているのだから、「弱視の人のふつうの生活」にちゃんと同化して見ていくのが一番いいとおもう。

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