緊急避妊薬への認知は上がったけれど

また、避妊についての知識に関して、「緊急避妊薬(アフターピル)」の認知度は世代間ギャップが顕著で、若年世代の約9割が認知していました。2019年には「若い女性には知識がない」といった専門家の見解で市販化が見送られてきた緊急避妊薬。ですが、特に若者世代に認知度が上がっていました。

-AD-

今回の調査では「どんな薬か知っている」と名前だけでなく薬について知っていると回答した割合は、20代以下の男女では68%、30代以上では43%。「入手先も知っている」と答えた20代以下の女性48%、男性で31%だったの対し、30代以上では女性で25%、男性で13%と、いずれも若者世代の知識が大人世代よりあることがわかりました。

【緊急避妊薬(アフターピル)を知っている?】
<15~29歳>

『性と恋愛2021』(ジョイセフ)より

<30~64歳>

『性と恋愛2021』(ジョイセフ)より

「低用量ピル」についても、避妊以外に生理痛の緩和などに効果があることを知っている割合は若年世代の女性で6割近くに。一方で使用したことがない理由で若者世代に最も多かったのは「費用が高額だから」で4割近くになりました。

【ピルってどんなイメージ?】(複数回答)
<15~29歳>

『性と恋愛2021』(ジョイセフ)より


誰とセックスをするかしないか、産むか産まないか、いつ産むか、何人産むか、どのようなヘルスサービスを受けるか受けないか……は、すべての人が自由に選んで決めることができます。国際スタンダードでは「SRHR:セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)」は基本的な人権です。ただ日本では、人権=「ライツ」といっても、義務教育の学習指導要領にも入っていないので、学校や家庭で考える機会が少ないと思われます。

「多様性」や「ダイバーシティー」という言葉が、メディアや政策の中でも目にする機会が増えた今もなお、国際機関や海外メディアから「日本の常識」に対して警笛が鳴らされています

この調査結果を見た方が、まずは自分の中の「刷り込み」「バイアス」に気づいてもらえたらと思います。今までの常識や行動が変わる一助となればうれしいです。

他にも、日本の性と恋愛の本音が見える調査結果が詰まっている。あなたはここから何を思うだろうか?
『性と恋愛2021―日本の若者のSRHR意識調査―』