2021.10.16
# 新型コロナウイルス

親と料理をしたことがない、絵本を読んでもらえない…コロナ禍で広がる「学力格差」の“意外な要因”

マネー現代編集部 プロフィール

「包括的な学び」を届けるために

そのような課題意識が、今回のキッズドアとREADYFORによるコロナ学習格差緊急支援事業につながった。これは、約3.5億円の「休眠預金」を活用し、困窮家庭の子ども・学生を支援している団体に対して、事業資金の助成ならびに団体への伴走プログラムを提供するものだ。

「休眠預金」とは10年以上取引のない預金のことで、金融庁によれば毎年1200億円ほど発生するという。休眠預金は金融機関から預金保険機構に移管されたのち公募により選定される団体を通じて、NPO法人など民間の様々な団体が行う公益活動に活用される(参考:政府広報オンライン)。

今回の取り組みもその一環で、キッズドアとREADYFORは一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)から休眠預金活用事業の資金分配団体として採択を受け、助成先団体を選定する。

繰り返しになるが、子どもの学力は「経済的資本」「社会関係資本」、詳述してきた「文化的資本」が組み合わさることで向上する。そのため助成先は、学習支援事業や居場所・相談事業、そして「体験」提供事業を対象とする。

 

加えて、できれば「ただ学ぶだけではなく、体験の喜びがあるような」包括的な学びを届ける事業をしてほしい、とREADYFOR基金開発室の市川衛室長は語る。

応募団体の事業規模に応じて、大規模事業枠で2000~5000万円、小〜中規模事業枠で500~1000万円の助成金を用意。最大20団体程度に助成する予定だという。資金以外にも事業の進捗確認やアドバイス、研修セミナーなどのサポートも行う。

団体の募集は今月18日の18時まで。公募要領や説明会のアーカイブ動画は、特設サイト(https://fund.readyfor.jp/covid19)で確認できる。

コロナが奪った「体験」により、子どもたちの豊かな未来まで失われつつある。今回の取り組みが持つ意味は大きい。

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