NHK提供

数学で命を救う…!? 数学の“超難問”を解いたら「痛くない乳がん検査装置」が実現した…!

日本人女性の9人に1人がかかるとされる「乳がん」。早期に発見すれば生存率が高いため、乳がん検診を受けることが大切です。ただ、現在推奨されている検査方法では、「高濃度乳房」というタイプの乳房の場合、がんを見落としてしまう場合もあることが指摘され、課題となってきました。

しかし、今、このタイプの乳房でもがんをきっちり見つけることができ、しかも検診時の痛みがないという画期的な乳がん検査装置の実用化が間近のところまできています。

開発の肝は複雑な計算式を駆使して「見えない物」を可視化するという技術。実は1人の日本人が数学上の“超難問”を解き明かしたことで実現にこぎつけました。この技術を使えば乳がんだけでなく、リチウム電池の発火原因となる内部の異常、さらにトンネル事故につながるコンクリート内部のひび割れなどの可視化も可能になるといいます。

数学なんて難しいだけで役に立たない…なんて思っている人も考えが変わるかもしれません。(NHK「サイエンスZERO」取材班)

画期的な乳がん検査装置を可能にした数学の難問/NHK提供
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まもなく実用化へ!“痛くない乳がん検査”

40歳以上の女性に対して、2年に1回受けることが推奨されている乳がん検査。推奨されている検査方法で見つけるのが難しいのが、前述した「高濃度乳房」というタイプ の場合です。

高濃度乳房は、乳房の形を支えるコラーゲン線維が多いタイプの乳房のことで、X線マンモグラフィーで撮影すると線維が白っぽい塊として映ってしまいます。一方、乳がんもX線マンモグラフィーで白く映ってしまうため、高濃度乳房の中に乳がんが隠れていると、発見が難しい場合があるのです。そして、この高濃度乳房は日本人女性、特に若い人に多いとされています。

X線マンモグラフィーでは乳がんも高濃度乳房も白く映る/NHK提供
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