2020年に発足した、あふの環2030プロジェクト。2030年のSDGsの達成を見据えて、未来の食と農林水産業のために今やるべきこととは?

「持続的な生産消費」を目指して
スタートしたプロジェクト

私たちの生命を支える「食」と、安心して暮らせる「環境」を未来に継承していくために、気候変動や生物多様性の危機など、自然環境を取り巻くさまざまな問題と向き合うべく発足したのが「あふの環2030プロジェクト~食と農林水産業のサステナビリティを考える~」(以下「あふの環プロジェクト」)だ。

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「あふ」とは、農林水産業を意味する“Agriculture, Forestry and Fisheries”の頭文字をとったもの。古語では、会ふ(出会う)、和ふ(混ぜ合わせる)、饗ふ(食事のもてなしをする)といった意味がある。そんな思いが込められた本プロジェクトでは 「スペンドシフト~サステナブルを日常に、エシカルを当たり前に!~」を合い言葉に、 農林水産省、消費者庁、環境省といった官公庁が連携して、SDGs(持続可能な開発目標)の2030年の達成を目指している。参画するのは、農業、製造業、小売業、金融業、サービス業などのステークホルダー。生産から消費まで、業界や業種を超えた130社(2021年9月現在)の企業や団体だ。

Photo by Aya Nishikaji

食と農林水産業の発展を。
自然環境を守るための3つの活動

主な活動は「サステナウィーク」「サステナアワード」「あふの環勉強会」の3本柱。「サステナウィーク」は、「未来につながるおかいもの」をテーマにサステナブルな消費に向けた、実際の買い物の仕方や、何を買えば良いのかといった生活者視点でのヒントを提案するキャンペーン。「あふの環プロジェクト」に参画する企業や農業、林業、漁業に携わる多くの関係者が行う環境のための活動やさまざまな取り組みを発信するとともに、店舗ではサステナブルな視点で選ばれた商品が並ぶ。それが自然環境にどんな影響を与えるのかといった“商品、サービスの背景情報、隠された価値”を、買い手に丁寧に伝えていくことで「見た目重視から持続性重視のおかいもの」が増えることを目指している。今年は第76回国連総会に合わせて、9月に開催。サステナブルな消費に向けた「小さな一歩」や、何を買えば良いかのヒントが見つかる11日間となった。参加者はキャンペーン後も自分の生活の中で、日々何を選ぶかということに意識が向くようになったという。

Photo by Aya Nishikaji

一方、「サステナアワード」は、食と農林水産業に関わるサステナブルな取り組み動画を一般公募するもの。SDGsゴール12「つくる責任 つかう責任」を踏まえ、持続可能なサービスや商品を扱う日本全国の生産者や事業者、賛同する消費者グループの取り組みを広く国内外に発信していくことを目的としている。現在はコロナ禍でオンラインでしか実現できていないが、「あふの環プロジェクト」メンバー間で意見交換を行う、「あふの環勉強会」も開催している。講師を立て、ESG(環境、社会、ガバナンス)投資、諸外国のサステナビリティの動向など持続可能な生産消費に関する旬なトピックスを取り上げるなど、多岐にわたった勉強会となっている。

食や農林水産物の持続的な生産消費は、一企業や一個人の取り組みだけで解決することは難しい。だからこそ、生産から消費まで社会全体の取り組みとして進めていく必要がある。私たち消費者がここにアクセスすることもまた、未来を作るためのアクションとなる。

サステナアワード2021
サステナブルな取り組み動画を募集!

募集期間:~2022年1月5日(予定)
「サステナアワード」では、現在、伝えたい食と農林水産業に関わるサステナブルな取り組み動画をホームページにて募集中。応募作品の中から特に優秀な作品については、表彰および農林水産業推進や持続可能な消費活動のPRに活用予定。国際会議関連イベントなどで、日本の取り組みとしても紹介(英語版も作成)するほか、関連イベントの実施、農林水産省のWEBサイトへの掲載も予定している。

▶応募詳細はあふの環2030プロジェクト公式サイトへ
www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/sustainable2030.html

主催:あふの環2030プロジェクト~食と農林水産業のサステナビリティを考える~(農林水産省、消費者庁、環境省)


●情報は、FRaU SDGsMOOK FOOD「「おいしい」の未来。」発売時点のものです。
講談社『FRaU』は「あふの環2030プロジェクト」に参画しています。