自己肯定感を高めるために、親ができるただひとつのこととは?

ほめるだけでなく真剣な姿で愛を伝える

最近、「赤ちゃんへのしつけはどのようにしたらよいですか?」という質問を受けることが多くなりました。人とのかかわり方や、生活習慣のことなど、何かできないことがあると、親としては気になることがたくさんあると思います。

けれども、何かができることよりも大切なことは、子どもの育ちの基盤がしっかりとできていなければなりません。では、育ちの基盤とは、どういうものでしょうか? 基盤がしっかり確立することで、自分自身への肯定感、昨今、よく耳にする「自己肯定感」につながっていく、ということをご説明したいと思います。

アタッチメントの重要性

子どもの育ちの基盤とは、「アタッチメント」を形成することです。アタッチメントとは、「不安定な時に特定の大人にしっかりくっつくことで確かな安心感を得て、その中で形成される情緒的な絆」のこと。つまり、大好きな親と安心してくっつける温かい信頼関係が、生きていくうえでもっとも大切な心の安全基地を作るのです。

前回の記事〈「しつけないしつけ」で子どもの能力が伸びるってどういうこと?〉(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/87391)で、非認知能力についてご説明しましたが、この非認知能力が育まれていくのも、このような安全基地が基盤となります。

【写真】アタッチメント安全基地は、大好きな親と安心してくっつく"アタッチメント"を通して形成される photo by gettyimages

東京大学の遠藤利彦教授は、アタッチメントを通して安心感の輪が生まれ、そのことにより、基本的信頼感(安全の感覚)、自律性(ひとりでいられる力)、共感性(他者の気持ちを理解し、思いやる力)が育まれると述べています

*遠藤利彦著『赤ちゃんの発達とアタッチメント─乳児保育で大切にしたいこと』(ひとなる書房、2017 年)

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