47歳から婚活を始めた未婚の母・ナナさんの名前を伏せたリアル婚活ドキュメンタリー。9回目の今回は2020年の3月から会うようになったというメキシコ系アメリカ人の男性との話をお伝えしている。2020年の3月から……そう、まさに新型コロナウイルスの感染が拡大し、日本でも休校となり、NYはロックダウンに進んでいく時期だった。

そんな時に、恋愛というのはどんなふうに進んでいったのか…。前編では「お酒や食の好みを合わせるのは難しい」という入り口から、初めてデートした時のことをお伝えした。しかしその1回のデートから「次に会う」ことに困難をきたしたのだーー。

-AD-

「オンラインで出会った人と
会ってる場合じゃないだろ!」

マッチングサイトで会ったイケメンメキシカンSと出会ったのは2020年3月のこと。今から考えるとコロナの感染拡大の入り口でした。チャットでのやり取りを繰り返し、「やっぱり一度直接会おう」と車で3時間のところにある彼の家に行き、帰りも彼が送ってくれ、そのまま私の家に泊まる――ということになったのでした。

と、これが3月の末。コロナウイルスはすでに目の前にありました。彼に会う直前までは本当にバタバタで、3月26日日本への飛行機が「2週間の自主隔離要らずの」最後の便になるというので、帰国予定の人にお使いを頼むためにあれこれ手配していました。そこからはご存知の「ロックダウン」状態。さらには「クアランティーン(隔離)」そして「カーフュー(門限)」とそれまで聞いたこともない言葉が日常になっていきました。

彼とのあれこれを周りの友人に話すのも憚られるような状況です……(この頃はまだ私が婚活をしていることはごく近しい人にしかオープンにはしていません)。近しい友人とは喧嘩しました。「オンラインで出会った人と会ってる場合じゃないだろう」「あなただってさほど親しくない男子と会ってるじゃん」と、なんともしょうもない泥仕合いです。すぐに「こんな時にこんなことで揉めている場合じゃない」と終わりましたが、お互い非常に余裕がなくピリピリしていたのは確かでした。

ロックダウンで会社に行けなくなったり、経営者の友人は社員を解雇しなければならなくなったり、補償をもらうための申請をしなければならなかったりと、その情報も曖昧なものだったりして、当初はとても混乱していました。そして人にも会えない。愚痴を言って発散する場所もない。まさに、非常事態でした(とはいえ、アメリカの補償制度は早急に整備され、むしろ経営者が困惑するほど従業員への補償が大きいとか…それはそれでカオスでしたが)。

Photo by iStock