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「入団拒否」に「交渉権の勘違い」も…世間を騒がせたプロ野球『ドラフトの闇』

話題・騒動のドラフト史

傷害事件にまで発展した「荒川事件」

1965年に始まったプロ野球ドラフト会議は、今年で第57回目を迎えた。これまで数々のドラマを生み、テレビでも特番が組まれるようになった秋の風物詩であるが、過去には“黒歴史”と言える数々の事件が起こっている。

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指名選手が暴漢に襲われる傷害事件が起こったのが、「荒川事件」である。1969年、東京六大学のスターとして注目を集めた早大のスラッガー・荒川尭は、養父・博がコーチを務めていた巨人入りを熱望し、それが叶わない場合は慣れ親しんだ神宮球場を本拠地とするアトムズ(1970年1月からヤクルトアトムズ)入りを希望。「それ以外は入団拒否」と明言した。

だが、その2球団に先んじて大洋が1位で強行指名。荒川は入団拒否の姿勢を貫いた。すると、年を越した翌年1月5日の夜、犬を連れて自宅付近を散歩中に何者かに突然、背後からこん棒で後頭部を殴られ、全治2週間のけがを負ったのだ。

犯人は捕まらず、荒川はその後、アメリカへの野球留学を経て翌年のドラフト直前に大洋に入団し、即トレードという形でヤクルト入りすることになったが、殴られた後遺症による左眼の視力低下に苦しみ、28歳の若さで現役引退した。

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