財務事務次官「異例の論考」に思わず失笑…もはや隠蔽工作レベルの「財政再建論」

間違った前提から語られても…
髙橋 洋一 プロフィール

さすがに失笑の財務省理論

先週末、月刊文藝春秋で発表された矢野康治財務事務次官の論考が話題だ(https://bunshun.jp/articles/-/49082)。現役の事務次官が書いたというので、早速筆者も読んだ。

冒頭に書かれている内容は以下のとおりだ。

「今の日本の状況を喩えれば、タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなものです。氷山(債務)はすでに巨大なのに、この山をさらに大きくしながら航海を続けているのです。タイタニック号は衝突直前まで氷山の存在に気づきませんでしたが、日本は債務の山の存在にはずいぶん前から気づいています。ただ、霧に包まれているせいで、いつ目の前に現れるかがわからない。そのため衝突を回避しようとする緊張感が緩んでいるのです」

photo by istock
 

そして、全文を読んだ上で、「BSで財政を語れないおバカZ理論をついに晒してくれた。どう突っ込むか笑」(https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/1446358900366663683
と、思わず下品なツイートをせざるを得なかった。

件の全文は以下にもあるので、是非読んだらいい。(https://news.yahoo.co.jp/articles/c1736994977179b941f522435cf7368969eed185

矢野事務次官への筆者のコメントは後で述べるとして、政府関係者のコメントは以下のとおり。

鈴木俊一財務相は8日の記者会見で、「個人的な思いをつづったと書いてある。中身は問題だと思わない」と説明した。麻生太郎前財務相からは了解を得ているという。

岸田首相は、10日のフジテレビ番組で、「いろんな議論はあっていいが、いったん方向が決まったら関係者はしっかりと協力してもらわなければならない」と述べ、釘を刺した。

高市早苗政調会長は、10日のNHK番組で「大変失礼な言い方だ」と不快感を示した。

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