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「週休4日」でも「1日21時間拘束」…!?タクシードライバーの超過酷な労働環境

昨今、高齢者運転の事故もさることながら、タクシードライバーの業務中による大きな事故が続き話題となった。先月、東京都千代田区でタクシーが歩道に乗り上げ、ドライバーを含む6人が死傷した痛ましい事故もまだ記憶に新しいだろう。

事故を起こしたドライバーの男性の死因はくも膜下出血だったという。業務中の急病による重大事故、その急病に至る経緯はタクシードライバー業務自体に問題があるのか? その不規則な勤務体系の実情や問題点を現役ドライバーとしてお伝えする。

タクシーの車内は「病魔の温床」

タクシードライバーは、隔日勤務となると1日17時間くらいハンドルを握っている。距離数となると250~300kmくらい走る。これは乗務の度に東京~静岡市を往復している感じである。

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旅行など車で遠出し長距離運転を経験した人ならお分かりだろうが、足はパンパンに張り、腰の違和感など覚えた経験があると思う。

タクシードライバーは丸一日、座ったままの同じ姿勢をしている。通勤に車を使っている人であればその時間はさらに延び、歩くことなどはかなり減る。

このような運動不足からくる成人病のほかに、タクシードライバーが陥りやすい病気・ケガといえば、よく聞くところでは腰痛。その腰痛が悪化し椎間板ヘルニアで悩まされるものもいる。

狭い運転席の空間で長時間同じ姿勢をしているせいもあってエコノミー症候群などによる血栓の病気になるものもいる。くも膜下出血や心筋梗塞がその例だ。また、変則的な時間の業務による不規則な生活と接客のストレスなどで精神疾患を患うものもいる。タクシードライバーにとって車内は病魔の温床である。

タクシードライバーは、年2回の健康診断が義務付けられている。それでも時折起こるドライバーによる事故。彼らは日頃どのような環境下で業務を行っているのであろうか。

 

タクシードライバーの勤務体系は大きく分けて3パターンある。昼日勤、夜日勤、そして隔日勤務である。

昼日勤と夜日勤は、出勤時間が違うだけで最大16時間(拘束時間)、隔日勤務は朝8時に出庫し翌朝4時(出勤パターンはいろいろある)に帰庫する最大21時間(拘束時間)である。2日分の労働を1日でこなす勤務体系であり、翌日は明け番という名の休日である。

この隔日勤務こそがタクシー業界独特のものであり、問題視されている勤務体系でもある。

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