「日本は性に対してネガティブなイメージが強すぎる」
「性についてちゃんと知りたい、友達と話し合いたい」
「大人は恥ずかしがらずに性教育をしてほしい」

こう訴えるのは、三田国際学園高等学校3年生の中澤璃々子さん、近棟晴太さん、寺尾洋輝さんの3人。『SEX EDUCATION WITH US~SEF PROJECT~』を立ち上げ、高校の授業に自分たちが企画した性教育授業を導入しようと奮闘している高校生たちだ。「私たちと一緒になって行動し分かち合いましょう」という想いを込めて、グループ名を「#withus」と名付けた。

『SEX EDUCATION WITH US~SEF PROJECT~』の活動のメインテーマは、「セックスについて語ろう」。現役高校生3人に、プロジェクトを立ち上げたきっかけから、彼らが考える性や性教育のあり方まで、ありのままの気持ちを語ってもらった。

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なぜ生理のことをコソコソ話すの?

「映画『クルーレス』(1995年アメリカ制作。NetflixやAmazonPrimeなどで視聴可能)って観たことありますか? 映画のワンシーンに、授業中、先生が生徒に『この前遅刻したよね』と言うと、女子生徒が『生理だったの』と返す。それに対して先生が『それなら仕方ないね』というやり取りがあるんです。

私は小学5年生で生理になった時から、PMS症状としてニキビができたり眠気が強かったりという自覚症状があります。加えて生理痛もひどく、月の半分は体調が優れません。もしも生理から来る眠気が原因で授業中に寝てしまったら、日本の学校では一般的に考えて先生に怒られてしまいますよね。生徒から『生理なんです』と言い訳するのは、難しいでしょう。友達や先生とも『クルーレス』のように、オープンに話せる関係性ができるといいのになって思うんです」

大ヒットした映画『クルーレス』。主演はアリシア・シルバーストーン。20年以上前の作品なのに、今も日本はここに至ってない部分も。photo/Getty Images

こう話す中澤璃々子さんは、以前からSDGSや環境保護活動、生徒会などに熱心に取り組んできた高校生。性のことについては以前からもやもやとしたものを抱えていたという。

「最初に疑問を持ったのは、小学校5年生の時に受けた生理のガイダンス。先生からナプキンのつけ方について説明があっただけで、生理のメカニズムについては全く教えてもらえませんでした。保健の先生がコソコソ話すのも、女子だけが集められることにも違和感がありました。PMSが重くて悩んでいたけれど、生理による症状にも色々あることに気づいたのは、中学に入って友達と話したりするようになってからでした」

中澤さんは、中学では三田国際学園の「インターナショナルコース」、現在高校では三田国際の「本科コース」へ進んだ。その中で感じたのは、同じ生徒でも性の捉え方が大きく違うということ。

「中学の時は帰国子女の友だちなどインターナショナルな空間に恵まれていたので、生理や性のことをオープンに話せる環境にありました。

それと比べると、高校では少し話しづらくなってしまいました。女子で男の子の友達が多かったりすると『遊んでいる』とからかわれたり、生理の話も大っぴらに話してはいけな雰囲気があったりとか…。性に対するネガティブなイメージを払拭するためにも、私たちにはやっぱり性教育が必要って思うんです」