2021.10.09
# 音楽

GLAY・TAKUROが、松本孝弘と氷室京介から受け取った「鮮烈なメッセージ」

特別インタビュー前編
現代ビジネス編集部

配信ライブは「成長しない子供」みたいなもの

――「コロナ禍」の期間中には、無観客ライブも実施され、今作にはその模様も収録されています。(CD Only除く)無観客ライブを終えた想いをお聞かせください。

配信ライブは、「成長しない子供」みたいなものなんですよ。本来であれば、ステージで感じた気づきや学びを次に生かせるんですけど、それらがまったくない。

配信ライブを始めた当初は、収益や次に向けた過程も見えてきて「成功したような気分」も味わえたんですけど…。

5ヶ月間に及ぶ配信ライブを終えた時に、ツアー化もされず、反省点も直せないまま
でパッケージになっていく状況に、とてつもない「やるせなさ」や「虚しさ」が襲ってくるんですよ。

でも、配信ライブをやったからこそ、「コンサートは、自分を成長させてもらえる場所なんだ」と、30年に及ぶキャリアのなかで初めて気づけた。そういう意味では、「本当にライブをやってよかったな」と感じます。

16枚目のオリジナルアルバム「FREEDOM ONLY」
 

――11月からは、『FREEDOM ONLY』を引っ提げてのアリーナツアーも開催されますが?

秋のGLAYのコンサートでは、「コロナ対策」という縛りを、どうやってエンターテイメントに変えていくかを模索し続けなければいけないなと思っています。

「生きてく強さ」(1995年)という曲では、ここ10年ほどはTERUがサビを歌わずに、お客さんの声と僕のコーラスの掛け合いをしていたんですけど…。

お客さんは「思うように歌ったり、踊ったり出来ない」という状況のライブに参加して。拍手しか反応できない。これまでのようにMCで駄洒落やTERUの「大ボケ発言」の話をしても、お客さんは声を出して笑うのを我慢しないといけない。

“コロナ禍”でも、「GLAYのコンサートに参加して、頑張ろうと思えた」と言ってもらうためには、これまでのような楽しみ方を見直していかないといけないですよね。

「今まで通りやればいいよ」と言ってくださるファンの方もいらっしゃいますが、僕たちは「このご時世だからこそ、思いっきり楽しませられるもの」を諦めずに模索していきたい。そこを怠けたら次のステップに行けないし、乗り越えた先には、“また違う世界”があるから…。丁寧にやっていきたいですね。

関連記事