2021.10.09
# 音楽

GLAY・TAKUROが、松本孝弘と氷室京介から受け取った「鮮烈なメッセージ」

特別インタビュー前編
現代ビジネス編集部

「ただ俺が、綾小路のことが好き」

――以前、綾小路翔さん(氣志團)が、「憧れの先輩」としてTAKUROさんの名前を挙げられていました。その理由はどの辺りにあるのでしょうか?

「ただ俺が、綾小路のことが好き」という一点に尽きるんじゃないですかね。

いつの日も厳しい音楽業界で、共に戦いながらも一歩ずつ歩んでいくミュージシャン仲間は、やっぱり愛おしい。決して音楽を諦めないし、共通の想いもあるから長く付き合っていけるのかなと思う。特に綾小路とか、松本さんも…。

 

――「厳しい音楽業界」という言葉がございましたが、TAKUROさんご自身は、昨今の日本の音楽業界をどのように捉えていらっしゃいますか?

「全国民がわかり合えるヒット曲」は、もう少し僕らの生活が落ち着き、新しいデジタル時代に対してのスタンスが定まらないと生まれないかもしれない。

かつて“ロックスター”が担っていたカタルシスは、YouTuberや芸人の皆さんが担っているという状況のなか、K-POPに置いていかれている現実も垣間見える。

そんな時代ではありますが、これからもJ-POPの特徴でもある「世界的に類を見ない複雑なコード進行」などを磨き上げ、独自の進化を遂げ切ったほうがいいと思うんですよ。

今は、「音楽の新たな才能が生まれる前の混沌とした時期なんじゃないかな?」と、個人的には捉えています。

――先日は、GLAYもサブスクリプションサービス解禁に踏み切りましたが、今度
の音楽やミュージシャンに求められるものは何でしょうか?

最近、Appleの新しい端末も発売されましたが、「聴きたい時に好きな音楽が聴ける」という世の中は、ミュージシャンにとっては、自分の音楽に対して刃を突きつけられる状況なんだと思う。

そんな時代のミュージシャンに求められるのは、「あなたしかできない音楽は何か?」ということ。

「世の中にとって必要なメッセージをきちんと打ち出せているか」が日々問われることになるでしょうし、人間の根本的な生き様が音楽に変換されないと、強い存在感を放ち続けることも難しい。そのための方法を日々考え、自分自身に向き合う日々を過ごしていますが…。

それこそ氷室さんや松本さんから学んだような「ミュージシャンとしての生き方を示す音楽」かどうかが、さらに問われるようになっていくと思います。

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