2021.10.09
# 音楽

GLAY・TAKUROが、松本孝弘と氷室京介から受け取った「鮮烈なメッセージ」

特別インタビュー前編
現代ビジネス編集部

――先ほど、松本孝弘さんや氷室京介さんについてのお話がありました。TAKUROさんが2人の先輩と過ごした日々のなかで、どんなことを感じられましたか?

僕が松本さんや氷室さんから強烈にもらったメッセージは、「ちゃんと生きていこうよ」ってことですね。「真面目に生きる」とも言い換えられるけど、それとは少しニュアンスが違うかもしれない。説明するのが凄く難しいんですけど…。

これまでに影響を受けてきた音楽に対するリスペクトや、自分を信じることの大切さ。そして仲間に対する信頼や尊敬の気持ち。こんなにキャリアや才能がある人たちも、「ここまで努力するのか」という姿を間近に見せてもらいまして…。

松本さんに「Journey without a map」(2017年)「Journey without a map II」(2019年)というソロアルバムをプロデュースしてもらったんですけど、ギターのフレーズを色々と考えてもらっている時に、松本さんがポロっと言ったセリフが「お前の曲なのに、俺はお前よりもこの曲を弾いていると思う」って…。

松本さんがサラリと弾く音質が、俺自身が弾くよりも俺の描いたイメージに近いんですよ。

松本さんの曲に対する理解度や思い入れ。一回曲を自分の中に取り入れた後で、さらに後輩をプロデュースする姿勢をミュージシャンが学んでいけば、音楽業界がどんな変化をしようと絶対に生き残れるでしょうし、他の社会でも通用するようなヒントがたくさんありましたね。

 

――過去にはYOSHIKIさんや佐久間正英さんといったプロデューサーと一緒に仕事をされた経験もお持ちですが、TAKUROさんご自身は、「プロデューサー」の仕事をどのように捉えていらっしゃいますか?

俺は音楽が好きすぎて、その自由度も知っている。だから新人の子に「こうして欲しい」とは言えないんですよ。

音楽に正解なんてないですし、これまで自分のベストを尽くした歌詞やメロディーを見直してみても、どれが正解かなんてわからない。そんな人間が、他人のプロデュースとかやったらいけないなと思って…。「向いてないな」と思いました。だからプロデュースと名がつくものはGLAYぐらいで、あとは“お手伝い”ですね。そうじゃないと自分が耐えられない。それくらい大変な仕事だと思います。

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