『3月のライオン』の「甘いもののシーン」はなぜこんなに感動的なのか? その深い理由

※本記事は、マンガ『3月のライオン』のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

魅力的な食べ物シーン

9月29日、大人気マンガ『3月のライオン』の最新16巻が発売されました。ファンのみなさんは、二度、三度と読み返し、じっくり作品を楽しんでいることと思います。

わたしも発売後さっそく購入してページをめくり、これでもかと詰め込まれたエピソードに、様々な感情を揺さぶられました。

さて、これまでの巻と同様に、最新巻でも強く印象に残るのが「おいしそうな食べ物、甘いものが出てくるシーン」(以下まとめて「甘いものシーン」とします)です。

 

最新巻では、お正月のエピソードが印象的でした。主人公の天才棋士・桐山零くんと川本家の面々が、元日の夜から翌日にかけて、パズルをしながらお菓子を食べるシーンです。

新年のノンビリした雰囲気、普段はガマンしているお菓子も今日だけはOKという高揚感にあふれた空気がじつに素敵でした。

……と、今巻でも魅力爆発の甘いものシーンですが、本稿で考えたいのは、こうしたシーンが、『3月のライオン』という作品全体において、単純に楽しいだけではない、より深い意味を持っているのではないか、ということです。

最初に結論を言ってしまうと、「甘いものシーン」は、登場人物たちが「甘える/甘えられる」という尊い関係に入るさいにその心情を豊かに彩る力を持っているのではないか、とわたしは考えています。

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