衝突は避けられない? 思わず「あるある」とうなずく人間の2類型

同調圧力の人格系 vs. 直情径行の発達系
前回の記事では、空気なんか読まない「発達系」の特徴を説明しました。
その反対タイプ【人格系】とは、どういう人たちなのでしょうか。
集団に受け入れられることを優先し、周囲と協調するために努力を惜しまない。社会の多数派なのに排除されることをいつも恐れている……。老松克博さんは、自分で自分を縛りあげて神経症的になってしまう【人格系】の苦しみを説明しながら、どうしても「発達系」と衝突してしまうと指摘します。
現代新書の最新刊『空気を読む人 読まない人』から、【人格系】の特徴と、二つのタイプの衝突プロセスの解説を特別にお届けします。

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空気ばかり読む人格系

もう一方のタイプ、人格系は周囲の反応にきわめて敏感です。

アンテナを自分に向けるよりも、他者に向けることを優先します。そのときどきの自分の気持ちをモニタリングして実行するのではなく、他者の意見や意向を聞く側にまわることが多い。つまり聞き上手です。そして、たいていは反対せず、賛成にまわります。

相手からどのように評価されているか、周囲からの評価に対して過敏で、批判されることを心配するあまり、あらゆることに及び腰になってしまいます。

基本的にシャイで、注目の的になるのを好まないため、あまり目立たないようにすることを心がけています。自分を抑制し、控えめに振る舞うことをモットーとしており、とにかく逸脱しないことに心を砕いています。

裏を返せば、傷つくこと、恥をかくことを恐れています。

それは、自己愛が傷つくことへの恐れです。

自己愛とは、自分を当たり前に大切にしようとする気持ちのことで、自分を自然に大切に思える気持ちのことです。自分はこれでよいのだと思える気持ちのことでもあります。自己愛は人間に必要不可欠なものです。「自分はこれでよい」と思えないまま生きるのが難しいのは、簡単に想像いただけるでしょう。

自己愛が傷つくことを恐れる背景には、見捨てられることへの不安があります。あなたも、小さいころにご両親の機嫌が悪く、自分をどう思っているのだろうかと不安になったことがあると思います。

「こんなことを言ったらどう思われるだろうか」

「そういう行動をしたら何を言われるかわからない」

だから、いつも先回りしてあれこれ考え、引っ込み思案になってしまうのです。

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