食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回は、音楽界の“グルメ番長”ホフディランの小宮山雄飛さんが登場。ミュージシャンの枠を超え、料理に造詣が深い雄飛さんイチオシの“和スイーツ”をご紹介します。
店頭で作りたてなのもいい!
軽い味わいで爽やかなアイス最中
雄飛さんイチオシの和スイーツは、東京・月島にあります。
「メインストリート(もんじゃストリート)ではなく、裏路地にあるのでしっかりチェックしてから行かないと見落としてしまいます」というお店は「ニコニコ 喜久乃家」。
「老舗の和菓子屋さんなのに、『ニコニコ』とカタカナが店名に入っているのも、文字通り微笑ましいです」
昭和初期に創業し、若干の場所移動はあれど、ずっと月島で営業。雄飛さんも思わず微笑んだ「ニコニコ」の由来は、三代目の若林義一さん曰く「初代が修業していたお店が『ニコニコ堂』だったから」。そこから拝借したそうですが、「それも確かではないんだけどね(笑)」とおっしゃるほど、真偽は確かではありません。
お店は町場の和菓子屋さんといった佇まいで、中に入ると商品が並んだショーケースがあり、そこから選んで購入する対面式。
当時の写真がショーケースの上に飾られていたのでじーっと見ていると、若林さんが「昔は食堂もやっていたんだよね」とポツリ。その傍らで和菓子を販売していて、いつしかそれがメインになっていったそう。
当時のお店の暖簾には「氷」や「アイスクリーム」の文字が書かれていて、幅広いメニューを扱っていたことがうかがえます。そして、そのアイスこそ、雄飛さんイチオシの商品に大きく関与しています。
「イチオシはアイス最中です。味は抹茶・バニラ・あずきの3種類あります。まず、パリパリで風味の良い最中が秀逸。そして、中のアイスがどれもすっきりとした甘味で、めちゃくちゃ軽い味わい。ホント美味しいです!」
最中はパクっと噛むと音を立てて崩れ、香ばしいお米の風味がふわり。そこにたっぷりのアイスが口の中に飛び込み、ひんやり。さっぱりとした味わいなので、何とも爽やかです。