2021.10.09
# 健康保険

1000万円以上の「高額医療」が増加…日本は「健康保険制度」を維持できるのか?

高額薬の保険適用の難しさ

1000万円以上の医療費件数が過去最高に

新型コロナウイルス感染拡大の影響で患者が“受診抑制”を行う一方で、高額医療費が増加している。

健康保険組合連合会(健保連)によると、20年度に1人の患者の1ヵ月の医療費が1000万円以上となった件数は過去最多となった。

photo by iStock

病院は新型コロナの影響で、外来患者と入院患者の減少、手術数の減少、病床利用率の低下により、病院本来の利益である「医業利益」が減少している。

病院経営の悪化については、9月1日の「コロナで『病院倒産』も起こりうる…いま現場を襲っている『医療逼迫×赤字経営』という悪夢」を参照していただきたい。

 

ところが、こうした受診抑制の状況の中、健保連の「高額レセプト上位の概況」によると、20年度(20年1月16日〜21年1月15日)に申請された医療費のうち、1人の患者の1ヵ月の医療費が1000万円以上の件数は、前年度比514件(60.4%)も増加し、1365件と過去最多となった。

このうち2000万円以上の件数も163件と前年度比80件(96.4%)増と急増、5000万円以上の件数は、19年度はゼロだったのに対し、9件あった。

まずは高額医療費の仕組みについて説明をしよう。

関連記事

おすすめの記事