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もう「血圧の薬」は時代遅れ?「スマホアプリ」が激変させうる高血圧治療の未来

早ければ、来年には発売開始

高血圧治療に「革命」が起こるか…?

高血圧は、死亡リスクが高い脳卒中、心筋梗塞を引き起こす最大要因とされ、日本で医療機関への通院件数が最も多く、治療に使う医薬品の使用量も多い。関連医療費は約1.8兆円で、疾患別では、がん、心疾患、脳血管疾患に次いで大きい。

しかし、そんな高血圧の治療をドラスティックに変える可能性を秘めた新アイテムが近々、登場する。

医療系ベンチャー、株式会社キュア・アップが、臨床試験で有効性、安全性を裏打ちした高血圧の「治療用アプリ」の薬事承認を目指し、今年5月、厚労省に承認申請した。

高血圧の治療は、これまで生活習慣の改善に向けた医師の指導、患者の自助努力、医薬品投与が基本だったが、将来は、新たに「治療用アプリ」が加わる見通しだ。

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「薬がなくても血圧は下がる」ことを証明

臨床試験は、医薬品の治療を受けていない高血圧患者を対象に、医師の生活改善指導のみの群と、医師の生活指導に治療用アプリの使用を加えた群の2つに分けて実施した。両群とも血圧は下がったが、治療用アプリ治療を加えた群の方が血圧を下げる効果が高かった。

このアプリが薬事承認を得て、臨床現場、患者に普及すれば、医師の生活指導と治療用アプリだけで、血圧は相当程度、適正にコントロールでき、医薬品の出番が減る可能性がある。

高血圧の治療用アプリは、医薬品の「ライバル」となり、治療トレンドそのものを変える「ゲームチャンジャー」になるかもしれない。

高血圧で治療用アプリの臨床試験を成功させ、薬事承認申請にこぎ着けたのは今回のキュア・アップが世界初。試験結果は高血圧を含む循環器疾患の専門誌として名高い欧州心臓病学会雑誌(European Heart Journal)にも掲載された。

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