高橋メアリージュンさんの優しさの背景をお伝えしていく連載第2回。今回はメアリージュンさんがボランティアとして参加するようになった「フードロス」についてお届けします。SDGsを前から意識していたというわけではないというメアリージュンさんが行動を起こしたきっかけとは。

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サスティナブルなファッションショーに出会って

残念ながら緊急事態宣言の発令で中止になってしまいましたが、今年の夏に1日限りのアップサイクル(※)マルシェ「Under The Tree」の開催を予定していました。

※アップサイクル 従来のリユース/リサイクルとは違い、使わなくなった物を再利用するだけでなく、アイデアで新しい物に作り替え、価値を高める=アップさせること。

マルシェで販売するつもりだったのは、見た目や大きさが市場流通の規格に合わない等の理由ではじかれた“規格外食材”。まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品(=フードロス)が世界的な社会問題となっている今、何か自分にもできることはないかと考え、私もお店に立たせてもらうことにしたのです。

このイベントでは、栃木県、和歌山県、熊本県など、日本全国の国立公園がある地域の農家さんから、規格外などの理由で出荷されないフードロス食材を集めて販売。新宿御苑の一角に、マルシェ台やキッチンカー等を並べる計画でした。

そもそも私がフードロスの問題に興味を持つようになったのは、昨年の11月にサスティナブルなファッションショーに足を運んだことがきっかけです。新宿御苑のプラタナス並木をランウェイとして使い、周囲にはフードロス食材を活用したマルシェが並ぶという、とてもユニークなイベントでした。私の友人がそのPRを担当していたことから声をかけられ、フラッと1人で見に行ってみたのです。

並木道がランウェイに変身! 撮影/高橋メアリージュン
ファッションショーをしているランウェイの周りではこうやって「規格外」だという野菜が。綺麗に見えるのになぜ規格外? 撮影/高橋メアリージュン

「この野菜って、なんで規格外なんですか?」
その頃の私は、まだフードロスに関する知識はほぼ皆無。なのでマルシェのスタッフの方に「この野菜って、なんで規格外なんですか?」とか「こんなにかわいらしいのに捨てられちゃうんですね?」など、質問させて頂きました。そして「私のように、規格外食材について知らない人は他にもたくさんいるはず。この現状を知ったら何かが変わるのでは?」と思い、現地で撮った野菜の写真をインスタグラムに投稿してみたのです。

規格外の野菜や果物を加工して商品に。しかし「規格外」ってどういうことなんでしょう 写真提供/高橋メアリージュン

すると思った以上にたくさんの反響をいただいて。その後、誘ってくれた友人にそのイベントを行ったスタッフさんを紹介してもらい、私がやりたいことを伝え、みんなで本気でフードロス削減のため動くことになりました。

私自身は野菜や果物に傷があったり、少々形がいびつだったりしても全然気にならないたちです。「味に違いがあるわけじゃなし。どうせカットして食べちゃうんだから同じじゃない?」と。私のインスタをフォローしてくださっている方たちも、「そんなの全然平気!」「ちょっとくらい傷んでいても買う買う!」とコメントをしてくださっていて、「わあ、同じことを考えている人がたくさんいる!」と嬉しくなりました。