Q:今年のインフルエンザは、例年より流行するのでしょうか?

A:去年(2020/2021シーズン)は新型コロナウイルスの感染対策の影響で、インフルエンザの累積の推計受診者数は約 1.4 万人でした。例年は1000万~2000万人ですので、去年は流行しなかったことがよくわかりますよね。

(※)さらに、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する、超過死亡概念の推計によると、インフルエンザによる年間死亡者数は日本で約1万人と推計されている。

しかし、これによってインフルエンザに対する抗体を持たない、または抗体が減っている人(感受性のある方)が増えた、ということになり、これは調査でも裏付けられています。感染対策の状況によりますが、今年はインフルエンザワクチンや感染対策の予防を徹底しなければ大流行する可能性がある、ということです。また、そうして起こるインフルエンザの流行時に、新型コロナの流行(第6波等)が重なり、医療が逼迫する危険性があります。

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Q:子どもの感染リスクはどれくらいあるのでしょうか?

A:子どもに目を向けると感染リスクは明らかです。アメリカだと近年、毎年140〜200人が亡くなっています。実際はインフルエンザだと確認されていない死亡者もおり、2019/2020のシーズンでは約430名が亡くなったのではないかと推定されています。

去年は新型コロナの感染対策のおかげでインフルエンザは流行らなかったとお話しましたが、子どもにとっては、新型コロナよりもインフルエンザのほうが重症化リスクが高いんです。私が以前勤務していたテキサス小児病院では、毎年インフルエンザで重症化してしまった子が多く運ばれてきました。「ワクチンを打っていたら防げたかもしれないのに…」と悔しい思いをすることが多かったです。