バイデン政権では中国発の経済混乱を防げないと思えるこれだけの不安

米国内も政権内もグリップは緩く
大原 浩 プロフィール

バイデン以前からアメリカは病んでいた

2016年のトランプ氏大統領当選後の執拗な引きずり下ろし作戦を考えればその時から、米国は病んでいたとも思える。

もちろん、トランプ氏が2期目の大統領を務めていれば、バイデン氏よりはるかに上手に危機に対処したと思うが、「米国に数十年もの間巣くう病魔」を簡単に退治できたとは思えない。

選挙不正疑惑はともかく、結果的にバイデン氏を当選させたのは米国社会そのものとも言えるからだ。冒頭で述べたように、実は、米国経済はべトナム戦争(の事実上の)敗戦後、延命されていただけなのかもしれない。

 

現在の米国経済の主要な部分を占めるのは、IT(インターネット)などのデジタルと金融であるが、どちらも言ってみれば「虚業」である。だから、農業、漁業などの第1次産業はもとより、第2次産業の製造業などのようなしっかりとした存立基盤が無い。

5月6日公開「日本の『お家芸』製造業、じつはここへきて『圧倒的な世界1位』になっていた…!」で述べたような日本とは全く産業構造が違うのである。

デジタルも金融も、「金が金を生む」構造で、一握りの成功者に富が集中する。IT成金と一般労働者の富の格差は天文学的な比率だ。

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